ゲヴュルツトラミネールの原産地トラミン村に位置する、アルト アディジェで最も古い生産者組合"ケラーライ トラミン"が造るDOCアルト アディジェ「ピノ ビアンコ モリツ」です。ピノ ビアンコ100％を大樽とステンレスタンクで5-6ヶ月熟成。フレッシュながら厚みのあるスタイル。冷涼産地アルト アディジェらしい、クリアでミネラリーなピノ ビアンコです。

晴天の日中と冷たい降雨に支配される夜間という寒暖差の激しい環境下

「モリツ」の名前の由来はトラミンの近くにあるセッラ村の守護聖人、聖モーリシャスに由来しています。ブドウはピノ ビアンコ100％使用。畑は標高400-600ｍの石灰質粘土と砂質の土壌で、地中海性気候の特徴である晴天の日中と、周囲の山々からの冷たい降雨に支配される夜間という寒暖差の激しい環境下にあります。

30-40hlの大きめの木樽とステンレスタンクで5-6ヶ月熟成

収穫したブドウは小さな容器に入れられソフトプレス。19度に温度管理されたステンレスタンクで発酵、マロラティック発酵は行っていません。20％は30-40hlの大きめの木樽で残りはステンレスタンクで5-6ヶ月熟成しています。

フレッシュでありながら厚みのあるスタイル。

緑がかった藁の色調。トロピカルフルーツや花、梨、柑橘系やドライフルーツに軽いバターの香り。フィネスに富んだ果実味を感じる、フレッシュでありながら厚みのあるスタイル。冷涼産地アルト アディジェらしいクリアで、ミネラルな感じが加わります。フィニッシュはややスパイシーで長い余韻が続きます。

ヴィンテージ情報

際立ったフィネスに富んだ果実味とバランスの取れた酸味を持つ2022ヴィンテージ

2022ヴィンテージは平均を上回る春の気温で早めに発芽。5月も気温が高かったため早く開花。的を絞った作業と時折降る雨のおかげで、夏の酷暑にもかかわらず、ブドウの木はストレスのない状態に保たれました。ブドウの収穫は例年より2週間ほど早く実施。理想的な天候に恵まれたため、収穫期間全体を通して傑出した品質のブドウが収穫されました。白ワインは際立ったフィネスに富んだ果実味とバランスの取れた酸味を持つヴィンテージとなりました。

北イタリアのエレガントさを最もクリーンに表現する生産者

ゲヴェルツトラミネール種の原産地「トラミン」

アルト アディジェ最大の共同組合ならではの優位性を持ち、トラミン村を代表して世界最高峰のゲヴュルツトラミネールを生産しています。ブドウ品種のGewurztraminer（ゲヴュルツトラミネール）には「tramin」というスペルが入っていますが、これはアルト アディジェのトラミン（イタリア語でテルメーノ）という町の名前でこの地はゲヴュルツトラミネールの原産地です。

カルダーロ湖を望む冷涼な気候が産む上質で気品ある味わい

ケラーライ トラミンは、オーストリアの下院議員であったクリスチャン スロット代議士によって1898年に設立された協同組合で、現在280もの加盟員がおり、230ヘクタールの畑を管理しています。州都ボルザーノの西北テルメーノにカンティーナがあり、畑はその周辺のエーニャ、モンターニャ、オラに位置しています。畑の標高は250～700mの間で、品種の個性を見事なまでに表現する様々な土壌を有しています。カルダーロ湖を望む冷涼な地域だが、特に季節間や日夜の著しい気温差が 、透明感のある酸を育み、上質で気品ある味わいを生み出しています。

『ガンベロロッソ』常連の伊3大ゲヴェルツに挙げられる「ヌスバウマー」

醸造責任者のヴィリー シュテュルツ氏は2004年に『ガンベロロッソ』にて年間最優秀醸造家賞を受賞。一段しかブドウを入れられない収穫カゴを採用するなど細部にこだわり、スタンダードキュヴェから上級キュヴェまで高い品質を保っています。ゲヴュルツトラミネールから造られるヌスバウマーはイタリア3大ゲヴュルツの1つに挙げられ、毎年のようにトレビッキエリを取り続けています。巨大な組織のワインであるのに、これほどまでにクリーンで美しいワインを造ることが出来るのは、長年のこの土地に対する熟知の結果であり、トラミンが造りあげるワインの完成度には感服するしかありません。