トスカニーイタリアワイン専門店 / ポルヴァネーラ

ポルヴァネーラ

ブドウ畑
ポルヴァネーラは、代々続く栽培農家の家族に生まれたフィリッポカッサーノ氏が2003年に立ち上げたワイナリー。19世紀後半にはすでにアルベレッロ仕立てのプリミティーヴォが広く栽培されていた地区マルケサーナの古い農場の畑と建物を購入、手直しを加えながらワイナリーを造りました。畑は標高300～450mのカルスト土壌。ここはアルタピアヌーラ（イタリア語で高い平地の意味）で、ポルヴァネーラは2000年から2002年にかけて植樹した若いブドウ樹と、樹齢40年から60年のアルベレッロ仕立てのブドウ樹を所有（一部借りている畑も）。全て有機栽培で行っていて、認定も取得しています。カンティーナは地下約8mまで掘って造ったもの。カルスト土壌の岩石がむき出しのその場所は、1年中温度と湿度が一定した、ワインにとって最適な環境が保たれています。

地下のセラー

畑の特徴と樹齢の違いから造られる、味わいの異なる3つのプリミティーヴォ

ポルヴァネーラは伝統的なアルベレッロ仕立ての古い樹齢のものと、比較的最近植樹した若いブドウ樹があり、また畑のある場所によって土壌のタイプが異なります。それぞれの畑の特徴と樹齢の違いから味わいの異なる3つのプリミティーヴォジョイアデルコッレを造っています。フィリッポの曽祖父が植樹した最も古い畑のプリミティーヴォからはプリミティーヴォ17が造られています。畑はモンテヴェッラ地区にあり、粘土質の石灰質土壌。1haあたり8000本の密植で、収量は3000kg/ha。凝縮感とスパイシーなニュアンスにあふれた香り、粘性の高さを感じさせる密度の詰まったエレガントな味わいが特徴です。サンベネデット地区にある畑には同じくアルベレッロ仕立ての古い樹齢のプリミティーヴォがあり、そこからプリミティーヴォ16が造られています。土壌のタイプは赤い岩石の粒子が混じった鉄分が豊富な石灰質。1haあたり7000本の密植、収量は4000kg/ha。力強さと濃密感のあるアロマ豊かな味わいになります。マルケサーナ地区にあるアルベレッロ仕立ての古樹のプリミティーヴォと、若い樹齢のものを使っているのがプリミティーヴォ14。土壌は粘土質の石灰質度土壌で、1haあたり4000本、収量は8000kg/haです。

ポルヴァネーラとルカガルディーニ氏

2012ヴィンテージが世界TOP50に選出

ジョイアデルコッレが注目を集めるきっかけになったのが、ポルヴァネーラのフラッグシップ「プリミティーヴォ17」の2005ヴィンテージ。ワインガイド『ヴェロネッリ2008』で初登場にしてイルソーレを受賞。「完全に桁外れ。熱く、豊かで、地中海的で、そして豪華。」と絶賛されたのです。（※イルソーレとは、その年にテイスターたちを最も感動させ、驚かせ、喜ばせたワインに贈られる賞）。その後も毎年のようにワインガイド各誌で最高評価を獲得し続けるポルヴァネーラ。2012ヴィンテージは『ルカガルディーニ』95点で世界TOP50に選出されています。プーリアからは唯一選ばれた快挙を成し遂げています！現在、“高地のプリミティーヴォ”ジョイアデルコッレDOCを代表する造り手としての地位を確立しています。