ブルネッロ協会設立に尽力。伝統を守る生産者

1958年に創業したカパンナはブルネッロ ディ モンタルチーノの協会設立に尽力したカンティーナの一つで、モンタルチーノ村北部に位置します。時代の流れで、多くの生産者が熟成期間の短縮や小樽の導入などを行う中、彼は何一つ変えることなくワイン造りに取り組んでいます。このワインはブルネッロと呼ばれるサンジョヴェーゼ グロッソの若い樹をメインに、メルローを一部使い、豊かな果実味の優美で親しみやすい味わいに仕上げた赤ワインです。

大樽で6ヶ月熟成

使用するブドウはブルネッロと呼ばれるサンジョヴェーゼ グロッソ90%とメルロー10%のブレンド。平均樹齢5-15年の比較的若い樹のブドウを使用。収穫したブドウはステンレスタンクで発酵、大樽で6ヶ月熟成を行っています。

豊かな果実味としなやかで親しみやすい味わい

縁に紫が見られる鮮やかなルビーレッド。粘性の強さは中程度。フランボワーズやカシスといった果実香が主体。スミレやシダの葉の香りもあり。ヴァニラや黒胡椒などのスパイス香も感じられます。口に含むと最初に豊かな果実味を感じます。すっきりとした伸びのある酸味と心地よい中程度のタンニン。余韻の長さは中程度です。豊かな果実味がある、優美で親しみやすい味わいです。

ブルネッロ協会設立に尽力。伝統を守る生産者

1958年に創業したカパンナはブルネッロ ディ モンタルチーノの協会設立に尽力したカンティーナの一つで、モンタルチーノ村北部に位置します。時代の流れで、多くの生産者が熟成期間の短縮や小樽の導入などを行う中、彼は何一つ変えることなくワイン造りに取り組んでいます。大きく揺れた2008年のブルネッロ スキャンダルの後を受け、そのもっとも難しい時期にコンソルツィオの協会長に選任されたのは現当主パトリツィオ・チェンチオーニであった。在任中はトライサビリティの管理システムの構築など早急に対処すべき案件を推進し2010年までその務めもはたした。醸造家はブルネッロを知り尽くしたパオロ・ヴァガッジーニが担っています。

カパンナの現在の当主であるチェンチオーニ家は1957年からこの地でワイン造りを行っています。その大半がイタリア国内で消費されてしまう彼らのワインは、まさに骨太で伝統的なブルネッロ ディ モンタルチーノと言えます。

昔ながらの大樽でゆっくりと熟成させたそのワインは、瓶内熟成の時間を必要としますが、スケールの大きなワインへと変貌をとげて行きます。ブルネッロ ディ モンタルチーノが非常に長い時間を必要とするのに対して、IGTのワインであるロッソ デル チェッロはブルネッロ ディ モンタルチーノに使用しない樹齢の若い葡萄で小樽のみを使用して熟成を行い、比較的若くして楽しめるスタイルを持ち、カパンナの新たな側面を垣間見ることが出来ます。