400年以上の歴史を誇るシャンパーニュメゾン、ゴッセのプレステージ シャンパーニュ「セレブリス エクストラ ブリュット ロゼ 」です。1998年に初めて造られたセレブリス ロゼですが、この2008年は4番目のヴィンテージとなります。10年以上澱と共に熟成させ、発売までに14年の歳月を要したまさにシャンパーニュの芸術品。全世界15,000本の限定生産です。力強く、濃密なテクスチャーを備えた、美しくバランスの取れたロゼ シャンパーニュです。過去25年間で、たった4回しか造られていないセレブリス ロゼ是非お楽しみ下さい。『ファルスタッフ』で98点、『ワインエンスージアスト』で95点、『デカンター』で95点、『ワインアドヴォケイト』で94+点を獲得しています！（2008Vintage）

「このキュヴェのバランスを見つけるのに13年かかった」

セレブリス ロゼ2008は、1998年、2003年、2007年に続き過去25年間で4番目のヴィンテージにあたります。醸造責任者のオディロン ド ヴァリーヌ氏曰く「このキュヴェのバランスを見つけるのに13年かかった」とコメントしています。ブドウはアイ, シュイィ, ブジー, ヴェルジー, クラマン各村のグラン クリュ主体にその年の最高区画のブドウのみを使用しています。

200以上の原酒をアッサンブラージュ

シャルドネ72％、ピノ ノワール28%(うち赤ワインの8%はアンボネ、ブジー、キュミエール各村のブドウを使用）発酵はステンレスタンクで18℃から始められ、約15日間行われます。マロラクティック発酵はしていません。12月に200以上の原酒をアッサンブラージュ。この時ピノ ノワールから造る赤ワインを8％加えています。最低72ヶ月の瓶内熟成を経てリリースしています。ドザージュは6.5g/L。

豊潤で凝縮感が素晴らしい、多層的で深みがありる味わい

蜂蜜のような優雅な香り、ビスケット、赤い果実にスパイスも。非常に大きなワインで、豊潤で凝縮感が素晴らしい。多層的で深みがありる味わい。ノンマロラクティックの尖った酸とブドウ本来の果実感のバランスが他にはない味わいとなっている。長く熟成させてからデゴルジュマンした事で表現できた味わいです。

完璧な年であるのは解っているが、それ以上に特別に心動かされるヴィンテージ

-醸造責任者オディロン ド ヴァリーヌ氏の「セレブリス」2008年コメント-

「畑の個性に集中する事は大切です。だからこそ、200以上のエリア別にワインを分けて保存しているのです。ですが、一番大切なのは味わいです。私達は全てのワインをブラインドで試飲してアッサンブラージュを決定しますし、ブラインド試飲で良い状態になったワインだけをリリースしています。これはシャンパーニュで最も古い伝統あるゴッセの伝統です。ですから2008のセレブリスは今までリリースされなかったのです。

2008年を理解するには「愛想の良さ」という言葉が重要です。これは2008のキャラクターの中心です。2008は冷涼な年でした。9月の収穫前に気温が上がり救わ れたのです。ゆっくり成熟したブドウは酸度も、しっかり持ちながら多くの要素を保持し ていたのです。この年はシャルドネが例年より多く使われました。勿論、ノン マロラクティックです。 冷涼年の酸度の高いシャルドネ。しかも成熟しているので要素が多い。だからこそ、 熟成させる時間が必要だったのです。

私達は結局、味わいのバランスを得る為に10年以上澱と共に熟成させてきました。私の年齢にもなると時間はとても重要です。このようなポテンシャルの高いヴィンテ ージは醸造も重要な要素ですが、どれだけ熟成できるかという事も重要なのです。最高の年と言うのは簡単ですが、14年の歳月を要しました。愛想の良さだけでなく、 その後ろにある繊細な世界、深さを感じてもらえたら嬉しいです」

ワインガイド評価

『ファルスタッフ』98点（2008ヴィンテージ）

ノーズは軽くフローラルだが絶妙に香ばしいオレンジケーキの香りで始まり、空気と共に酸化鉄のニュアンスが現れる。口に含むと、熟したアプリコットの香りが、おおらかでまろやか、フルボディでありながら緻密な味わいとなって現れる。非常にクリーミーなムース、ピリッとしたフレッシュさが際立つ。（2021年11月）

ゴッセの起源は1584年、アイの領主兼市会議員であったピエール ゴッセが、ワイン商を開業することを決意したときにまで遡ります。400年以上の歴史を誇るゴッセは規模を拡大させることなく、質を重視する姿勢を崩さずに現在に至ります。これからも『最小かつ最良のメゾン』であり続けています。2006年から醸造学者としての素養を持ち、副社長兼醸造責任者のオディロン ド ヴァリーヌ氏が、ゴッセの味わいを守り続けています。

ほとんどのシャンパーニュはアルコール発酵後にマロラクティック発酵を行い、乳酸への変化を促すことにより、柔かい酸と重さを得ていますが、ゴッセではマロラクティック発酵は行っていません。よってフレッシュで活き活きとした酸が最大の特徴となっています。この酸を馴染ませる為に、ゴッセでは最低でも３６ヶ月、長いものでは120ヶ月以上の熟成期間をとり、バランスをとっています。※シャンパーニュ法定熟成期間は15ヶ月。

ブドウ栽培農家とも長期の契約を結んでいます。現在、ゴッセが購入しているブドウは3代に渡ってゴッセにブドウを販売している栽培家がほとんどで、その全てを把握しています。各畑のブドウをできる限り分けて発酵させることでアッサンブラージュの可能性を広めています。

2013年末のLa revue du vins de France誌のシャンパーニュ メゾン特集（ブラインド テイスティング）においてゴッセはドン ペリニョンやクリュッグを抑え、第4位という高い評価を受けました。また、2013年にフランス政府からフランスの文化と歴史を継承する有形遺産に指定されています。これはゴッセとボランジェの2社のみです。1993年末、メゾンはルノー＝コアントロー家のグループに加わり、引き続きゴッセのスタイルを継承しています。