収穫年のブルネッロを絵の具にした限定ラベル

モンタルチーノで100年以上の歴史がある「ラ フォルトゥーナ」のブルネッロ ディ モンタルチーノ2012ヴィンテージです。ラベルはこの年に収穫したブルネッロを使って描かれているという、特別な限定ラベルで、デザインはアートを勉強してきたオーナーの奥様シモーナさんによるもの。彼女のアイデアにより、2011年、2012年、2013年とワイナリーの風景を切り取った、それぞれ異なるデザインでリリースされています。

モンタルチーノの北部と南部、それぞれの畑を所有。ヴィンテージによってブレンド比率を変える

ラ フォルトゥーナは、もともとモンタルチーノ北部に畑を所有。カンティーナも北部に構えています。敷地の一部はビオンディサンティにも隣接しています。1997年にモンタルチーノの南部の銘醸地カステルヌォーヴォ デッラバテに畑を購入。これによって、特徴の異なる北部エリアと南部エリアの畑のサンジョヴェーゼをヴィンテージの特徴ごとにブレンドすることができ、毎年、その年の個性を生かした高品質なブルネッロを実現させています。

北エリアのサンジョヴェーゼだけで造った暑い年2012年のブルネッロ

2019年4月に4代目オーナーのアンジェロザンノーニ氏にお話しをお伺いしました。

「2012年のブルネッロは非常に暑い年でしたので北エリアのサンジョヴェーゼだけで造っています。夏は40度にまで上がりました。2013年は最高でも30度ほどでしたので全然違います。もしも2012年を南エリアのブドウだけで造ったらとんでもなく凝縮された濃厚なワインになったと思います。」

暑い年ながらエレガントに仕上がった洗練されたブルネッロ

暑いヴィンテージ、というイメージの2012年ながら、その美しいスタイルとエレガントさに驚かされます。綺麗な酸が味わいを引き締め、余韻に感じるミネラルの旨味が上品さを伴ってのびやかに広がります。時間の経過とともにスパイシーなニュアンスも感じられる複雑味あふれるブルネッロです。

北エリアの畑と南エリアの畑は別々に収穫し、別々に醸造されます。スラヴォニア産の大樽で36ヶ月間熟成。熟成を終え、ブレンドする段階でテイスティングを行い、どの畑のものをどれぐらい使うかを検討しています。

モンタルチーノの特徴の異なる北と南の畑を両方所有することでその年の個性を最良の形で表現するラフォルトゥーナのブルネッロディモンタルチーノ。ヴィンテージの個性を楽しめる、特別限定ボトルでぜひご堪能ください。

100年以上の長い歴史を持つモンタルチーノの名手「フォルトゥーナ」

伝統を重んじながらモダンなスタイルも採り入れる、モンタルチーノの名手。1907年にモンタルチーノに帰ってきて農家を始め100年以上の長い歴史がある造り手。初めは少ない生産量でしたが、ジーンノ氏とイヴァ女史が1965年に後を継いでから本格的にワイン造りが始まりました。

現在はジオベルト氏が当主を務めています。醸造家はアゴスティーナ ピエリ、イル コロンバイオを手掛ける実力派パオロ ヴァガジーニ氏です。

BUCHER社のプレス機、100へクトリットルの発酵タンクで28度で25日間発酵、ルモンタージュは1日2回。ブルネッロはボッテ（大樽）のみで熟成します。ロッソにはバリック樽を使用しています。ワイン庫内の湿度を発酵時は50％前後、熟成時は60～70％、温度を12.8度に設定しています。とても素晴らしい自然に囲まれた素晴らしいロケーション。オリーブ、パスタ用の穀物を含めて全体で38ヘクタールの畑を所有しています。