ウンブリアの重鎮アルナルド カプライが、サグランティーノ種の中でもタンニンのしっかりした「コブラ」というクローンを使用して造るモンテファルコ　サグランティーノ。8年間もの樽熟成を経た偉大なワインで、長い樽熟成によるトーストのニュアンスと非常にエレガントな口当たりが特徴です。

スピニング　ビューティーに使用されるサグランティーノ種は、モンテファルコ丘にある0.2haの歴史的な区画で栽培されています。標高370m、南～南東向きで、内陸性気候の粘土石灰質土壌。タンニンが完熟した状態で10月に収穫します。ステンレスタンクにて25℃で15日間の発酵を行い、発酵終了後、更に1ヶ月の浸漬を行います。フランス産の新樽（225L）にて8年間、熟成します。

モンテファルコ　サグランティーノ スピニング　ビューティーは、過去2007年と2008年で2年連続『ワインアドヴォケイト』で96点の高得点を獲得しています。

『ワインアドヴォケイト』96点（2008ヴィンテージ）

「たったの999本しかないボトルの中のNo.562ボトルを試飲。2008年のモンテファルコ サグランティーノ スピニングビューティーは、私がまだ味わったことのないサグランティーノ種の最も完全で野心的な表現の一つである。ウンブリアのカシミアとテキスタイルを背景に持つ（かつて繊維業で成功した）カプライ家に敬意を表して、スピニングビューティーの味わいと複雑な香りは。精巧な刺 のようだ。甘草、煙、キャンプファイヤーの灰の三次的なトーンがいくつかあるが、ワインの主要な果実は乾燥したブラックベリーと甘いプラム。クローブ、ナツメグ、サフランを含むスパイス成分は、特定して説明するのが最も難しいだろう。熟考し、賞賛する要素が多く存在する。飲み頃2020-2040年。（2019年10月）」

サグランティーノの礎を築いた「アルナルド カプライ」

1992年にDOCGに昇格したモンテファルコ サグランティーノ。多くの人がサグランティーノ種に魅了され、今や80軒の生産者が製造していますが、その礎を築いた元祖とも言うべき存在が、「アルナルド カプライ」です。繊維業で成功を収めたアルナルド　カプライ氏が、夢であったワイン造りを行うため、1971年に5ヘクタールのヴァル ディ マッジョの畑を取得し、ワイナリーを創設します。

伝統を重んじながらも革新的な技術を導入

1988年、長男マルコがワイナリーを継ぐと、すぐさまミラノ大学と提携して、サグランティーノ種の研究を始めます。また、凄腕エノロゴのアッティリオ バーリ氏を招聘し、伝統を重んじながらも現代的革新的な技術を取り入れ、新しいブドウ園や研究技術革新等に大きな投資をしていきます。

イタリアソムリエ協会『ベストプロデューサーオブザイヤー』を受賞

1993年に偉大なワイン「サグランティーノ ディ モンテファレスコ25アンニ」を生み出し、世界的に認められるまでに進展させました。その結果、1995年のイタリアソムリエ協会より『ベストプロデューサーオブザイヤー』を受賞し、カプライの実力がイタリア国内外に知れ渡る事になります。

最高品質のエレガントで深いサグランティーノ

革新的な取り組みから生まれる、最高品質のエレガントで、他にはないサグランティーノの色、香り、深い味わいは、穏やかで豊かな美しさをもつ丘、モンテファレスコの長い伝統を感じさせます。そして、短期間で新しい、イタリアワインを担うワイナリーの一つとなりました。現在は136ヘクタールの畑を所有。1995年からサスティナブルなワイン造りに取り組み、2010年に立ち上げられたエコプロジェクト、モンテファルコ2015『NEW GREEN REVOLUTION』に参加する等、環境に配慮したワイン造りを行っています。