2018年に創立80年を迎えたカンティーナ チェーチが、創業者オテッロの息子のブルーノに捧げたランブルスコ「ブルーノ」！ランブルスコ マエストリ100％で造る、しっかりとした辛口のブリュットタイプのランブルスコです。イタリアワインガイド『ビベンダ2020、2019』最高賞5グラッポリを2年連続で獲得。イタリア屈指のランブルスコに挙げられています！

1960年代に生産していた醸造過程を再現

80周年を迎えるにあたり、家族の歴史をたどるなかで、ブルーノ チェーチが1960年代に生産していたランブルスコの醸造過程を記した記録が見つかりました。ブルーノの娘である現オーナーのマリアパオラはこの醸造方法を復活させることを決めます。ラベルは、パルマ出身のアーティスト、リッカルド グアスコ氏のデザインによるもの。ブルーノの子供時代の写真をモチーフにしています。中身の本質は変えずに新しいイメージでこのランブルスコが復活しました。

パルマ近郊の最高約300メートルの丘陵地で栽培される、数々の高品質ランブルスコを生み出すパルマの土着品種マエストリ種

エミリア ロマーニャ州を代表するランブルスコ種は、ソルバーラ、グラスパロッサ、サラミーノ、ディ モデナなど、数多くの種類が存在し、多くのランブルスコは州全体で栽培されています。その中でマエストリ種は、パルマとレッジョエミリアの限定されたエリアのみで栽培されている非常に希少な品種です。

カンティーナ チェーチのマエストリ種は、平地の多いエミリア ロマーニャ州では珍しく標高が最高300メートルの丘陵地帯で栽培されています。それによりティレニア海の風が届き、ミネラル感が生まれてリッチな味わいが与えられます。マエストリ種はランブルスコの中でもっとも色調が濃く、果実味がありふくよかな味わいです。赤いベリー、チェリー、ブルーベリー、スミレ、セージなどのハーブの香りを持ちます。

5気圧という高めのガス圧、残糖値は低めの11グラム/リットルのしっかりとした発泡感の辛口

ブルーノ ランブルスコの特徴は高めのガス圧と、低い残糖値。チェーチの人気商品「オテッロ ネロ」と比べると、ガス圧が倍で残糖値はオテッロの30グラム/リットルよりもかなり低めの11グラム/リットル。この特徴を出すために、収穫は2回に分け、1回目はオテッロのブドウよりも早めに行い、2回目は完全に熟したタイミングで収穫します。それぞれの収穫ごとに醸造し、最終的にブレンド。そのため、果実感よりもハーブのニュアンスが香りに現れ、酸とミネラルがより高くなります。

ソフトプレスしたブドウを果皮とともにマセレーションして最大限の色とアロマを抽出。温度管理されたステンレスタンクで発酵後、そのまま12月～1月まで置いておき、不純物を取り除き、上質なモストにします。設定した温度と圧力になるまで1～2ヶ月間、タンクの中で二次発酵を行います。

赤い果実や花やハーブの複雑な香り。ミネラル感と心地よい酸味のある辛口ランブルスコ

紫がかった輝くルビー色。おだやかな甘さのある赤い果実の香り。マラスカチェリーやいちご、ラズベリー、そしてゼラニウムやバラやスミレなどの花の香りが感じられます。豊かなミネラルと心地よい酸味のある、フレッシュで温かみのある味わい。飲み心地の良さが際立つ、とてもバランスのとれた美味しさです。エミリア地方の伝統的なサラミやボッリーノミストはもちろん、カタルーニャ風ロブスター、エビのひよこ豆クリームソースのパスタ、パルミジャーノのムースバルサミコ添えなどと合わせてお楽しみください。

「カンティーナ チェーチ」は1938年、オテッロチェーチによって設立されたワイナリー。当時、地元で最高のトリッパが食べられると評判のトラットリアを経営し、地元の農家からブドウを買ってランブルスコを造り、自身のトラットリアで提供していたオテッロは、自分の畑でブドウを栽培し、自分たちのワインを造ることにしたのです。オテッロの情熱は二人の息子ジョヴァンニとブルーノに受け継がれ、徐々に規模を広げ、ランブルスコを代表する造り手へと発展しました。『エスプレッソ』や『ルカマローニ』などのワインガイドでも高評価を連発。ランブルスコ部門でNo.1に評価されています。現在はオテッロの孫世代のアレッサンドロ、マリアテレザ、マリアパオラ、エリザ、キアラがワイナリーを経営しています。

斬新なボトルとラベルデザインも話題で、角ばったボトルの「オテッロネロ」、斜めに置いても安定する「デカンタロッソ」、同郷の出身である大作曲家ジュゼッペヴェルディを讃えた「テッレ ヴェルディアーネ 1813」など人気のランブルスコを数多く造っています。