フラテッリ デガーニ

デガーニ家は1900年代の初めから、今のヴァルポリチェッラクラシコの区域内であるヴァルガターラに住み　、そこでブドウ栽培を続けてきた家族です。1980年代の終わりから品質の高いワイン造りに取り組み始めます。創業者の息子に当たるアンジェロ氏と、その3人の息子達（ゼーノ、ルカ、アルド）は畑の改修、新しい醸造設備の導入など、できることをひとつひとつ地道に実現させながら品質向上をはかり、現在はクラシコ地区のテロワールを表現する造り手、とイタリアソムリエ協会から評価されています。


畑はすべてクラシコ地区内。借りている畑を含めて全部で10haの畑で主にコルヴィーナ、ロンディネッラを栽培し、ヴァルポリチェッラ、アマローネ、レチョートを造っています。標高120～180mの日照条件に恵まれた畑は伝統的なペルゴラ仕立てと一部グヨ仕立て。80年代の終わり以降、植樹密度を高めることでブドウの質を上げ、凝縮感とエレガントさのあるスタイルを造り上げました。醸造は基本的に伝統的な方法ですが熟成にはバリック（小樽）も用い、ワインのタイプに応じて使い分けをしています。


「技術だけあってもいいアマローネはできない。この土地に住み、土の状態を常に感じ、風や天候を肌で感じること。これがテロワールを表現できる理由だと思う。」とデガーニは考えています。アマローネやリパッソにとって重要なアッパッシメント（ブドウの乾燥工程）もこの土地ならではの風と空気の賜物。すべてを自分たちで行っていることへの自負がデガーニのワインをより高いレベルへと上げているのです。