フランス、トゥールーズの北部フロントンにてオーガニック、生態系、テロワールにこだわったワイン造りを行うシャトー テール フォーヴの「ベレール フォーヴ フロントン」です。トゥールーズの主要品種である黒ブドウのネグレットの古樹ブドウをメインにシラーとカベルネをブレンド。樽を使用せず、飲みやすく仕上げています。赤果実やスミレ、黒コショウが香る、柔らかな果実味のフレッシュなワイン。様々なお料理と合わせてお楽しみ頂けます。

赤いレンガ造りの建物が立ち並ぶ古都フロントン

フロントンは、フランス南西地区の主要都市であるトゥールーズから20Kmほど北上した場所で、ガイヤックの西隣にあるアペラシオンです。フロントンには、赤いレンガ造りの建物が立ち並ぶ古都で、バラ色の町とも言われています。世界の二大飛行機メーカーのひとつであるエアバス社の本社があることでも知られています。赤、ロゼが生産されており、ネグレット種が主体。この品種がブレンドされると力強く、しっかりとしたタンニンが感じられるワインに仕上がります。

ネグレット60%、シラー30%、カベルネ10%をブレンド

ブドウは認証をとれていませんがビオロジックの方式で栽培した樹齢15-50年のネグレット60%、シラー30%、カベルネ ソーヴィニヨン10%を使用。畑は3haの規模で、砂質、小石の混じった赤土の土壌。収獲したブドウを天然酵母を使用して発酵。15-25度の温度にてコンクリートタンクで14日間行います。その後コンクリートタンクにて12ヶ月熟成。無濾過、無清澄、SO2は量を抑えて添加（50mg/l）してボトリングしています。

シャトー テール フォーヴはトゥールーズの北部フロントンに位置しています。13ヘクタールの畑を所有しており、10-100年を超えるネグレットを中心に栽培。フランスで最も樹齢の古いブドウの樹を所有しています。シャトーは中世の赤レンガ造りの建物で、1600年代からワイン造りの歴史があります。2019年にボルドーやローヌで修業を積んだ、当時25歳だった若い醸造家のモーガンジュリアン氏とニコラスボーデ氏がセラーを購入。オーガニック、生態系、テロワールにこだわりつつ、品質の高い熟成する素晴らしいワインを目指しています。

ワイナリーでは土壌の微生物の働きを促進するため、定期的に土壌改良を行っています。ブドウの木は、一年中、自然に草を生やしたままです。また、バイオダイナミック農法にも取り組んでおり、コウモリの巣箱やミツバチの巣箱の設置など、地域の生物多様性の保全に役立つ場所を設けています。畑では有機農法を実践しており2020年にオーガニックの申請を行い、2023年から認定される予定です。

13ヘクタールの畑の収穫期間は2ヶ月間です。それぞれのブドウの木の成熟度を見極めながら、区画ごとに収穫を行います。収穫時に使用される亜硫酸塩も1-2g/hlと僅かで、亜硫酸無添加のワインも製造しています。ワイン造りは、人工酵母は添加せずに醸造時には可能な限りの人的介入を行わない形を取りますが、正確な温度管理と定期的な分析モニタリングでワインの発展を完璧にコントロールしています。瓶詰めの際には、ワインの自然なアロマを尊重する為、基本には清澄、濾過を行っておりません。

ワイナリー名のテールは「テロワール」に由来。「フォーヴ」はフロントンの赤土や赤レンガ造りの街並みに由来。またフォーヴには野生動物という意味があり、ロゴやラベルに描かれています。また、彼らの存在はこの土地を芸術的な場所にも変えました。彼らのワインのラベルは国際的な若手アーティストが手掛けています。新しい世代が集まり、ワインを味わい、音楽と創作を楽しむ、芸術の展示場としての役割を果たすようになっています。