有機認証を得て造られるヴェルディッキオ

2017年11月ピエヴァルタ社のシルヴァーノ ブレッシャニーニ氏にお話を聞きました。「私達がカステッリ デイイエージで「ワイナリー」ピアヴァルタを始めたのは今から15年前の事です。畑は1970年代からの歴史があり、トップキュヴェである「サン パオロ」は1992年に栽培が開始されました。私たちは購入した当初から100％オーガニック栽培に徹していて2004年には有機認証団体「デメテール」の認証を取りました。収穫は全て手摘み、農薬や化学肥料を使わないビオディナミ農法を行っています。2016ヴィンテージのワインからは新たに「ヴィーガン」（Vegan）の有機認証を得ています。

野生酵母のみを使い醗酵を行っています。私は通常フランチャコルタにいるので、マルケのカンティーナにはエステートマネージャーであるアレッサンドロフェニーノ氏がその栽培～醸造までを担当しています。」と話してくれました。

フランチャコルタの「バローネ ピッツィーニ」が2002年にマルケで創業

フランチャコルタの「バローネ ピッツィーニ」が2002年にマルケで創業したワイナリー。マルケ州エシーノ河流域、カステッリ デイ イエージの丘に26ヘクタールほどのブドウ畑をもつピエヴァルタは、この州の代表品種ヴェルディッキオを2種の異なった土壌で栽培しています。

国際的にも評価の高い素晴らしい土着品種「ヴェルディッキオ」に着目

「バローネ ピッツィーニ」のオーナー、シルヴァーノ ブレッシャニーニ氏は以前からヴェルディッキオのというブドウがイタリアの土着品種の中で素晴らしい存在であると信じていたからです。『アントニオガッローニ』、『デカンター』誌等で活躍する国際派ワインジャーナリスト、イアン ダガタ氏もヴェルディッキオを偉大な土着白品種「Greatest Native White Variety」として絶賛しているブドウ品種です。

農薬や化学肥料を使わない農法で『ガンベロロッソ』『デカンター』で高い評価を得る

醸造家のアレッサンドロ フェニーノ氏は、「ブドウがワインになる旅に付き添うだけ」とブドウ栽培にはビオディナミ農法（2004年に国際認定機関デメテール認証）を取り入れ、収穫は全て手摘み、農薬や化学肥料を使わない栽培、野生酵母のみで醗酵を行い、テロワールを尊重したワイン造りを実践しています。

サッシカイア、グラヴネルと並びイタリアワインベスト7本に選出

イタリアワイン専門誌『チヴィルタ デル ベーレ』では、サッシカイア2013、グラヴネルのリボッラ2008、フェッラーリのジュリオ フェッラーリ リゼルヴァ2005と並びピエヴァルタの「サン パオロ ヴェルディッキオ ディ カステッリ ディ イエージ クラシコ リゼルヴァ」2012が2017年のイタリアワインベスト7本に選出されています。『ガンベロロッソ』でも最高賞を幾度となく獲得、『スローワイン』最高賞ヴィーノスロー、デカンター誌でも高い評価を得て、世界的にも非常に注目されているヴェルディッキオです。

ヴェルディッキオの指標と言える存在

『デカンター2017年2月号』95点（サン パオロ2012ヴィンテージ）

「ピエヴァルタのフラッグシップのヴェルディッキオは内陸部クプラモンターニャの冷涼な丘の上で栽培されている。精緻で塩味のあるクリアな味わいだ。控えめだが洗練されていて、シトラスやフルーツの魅力的な個性を備えたヴェルディッキオのまさしく指標と言える存在だ。ビオディナミ農法で造られている。飲み頃は2017～2025年頃まで」