ランゲ丘陵のネイヴェ村にて1968年よりワイン生産を行っている"エリオ フィリッピーノ"のDOCGバローロ「ラ モッラ」です。優美なワインを産出する村として知られるラ モッラ村の中でも、著名なブルナーテとアヌンツィアータの2つの畑のブドウを使用。2019年はしっかりとした凝縮感をもったブドウが収穫されました。伝統的な大樽を熟成を経て、きめ細かいタンニン分を有し、凝縮した果実味としっかりとしたまろやかな酸味が一体化。豊かで包み込むようなエレガントな味わいに仕上がっています。

優良な畑と名高いブルナーテとアンヌツィアータのブドウを使用。

重要なバローロを産出する村の一つ"ラ モッラ"はバローロの中でもエレガントな果実味と、柔らかいタンニンを有する優美な味わいが特徴です。中でも特に優良な畑と名高いブルナーテとアンヌツィアータを、二つの親戚から借り受け自らが栽培管理しています。平均樹齢35年のブドウを10月最初の10日間で手摘み収穫。柔らかく破砕と除梗を実施。天然酵母を使用し26-28度で25日間かけて発酵。小樽のバリック12ヶ月熟成させ、その後スラヴォニア産25-30hlの大樽で24ヶ月熟成を行っています。

豊かで包み込むようなエレガントな味わい。

縁にオレンジを帯びた鮮やかなガーネットの色調。しっかりとした粘性があります。フランボワーズやブラックベリーの果実香が主体。シナモンやタバコの香りも。高い凝縮した果実味。滑らかで豊かな高い酸味を持つ。豊かなタンニン分できめ細かさがあります。豊かで包み込むようなエレガントな味わい。最後に長い余韻が口中に残り、更なる熟成を予感させます。18度ほどでお楽しみ下さい。

世界遺産の地ランゲ丘陵のタナロ川右岸のネイヴェ村セッラ･カペッリに位置します。1900年代初頭に祖父のエヴァリストが葡萄園を購入し葡萄栽培を始めました。1968年に父ドメニコが自らのワインの生産を開始し、伝統的な手法を尊重した造りを行ってきました。若くして後を継いだ現当主のエリオはその意思と手法を踏襲しながら、これからも継続可能な農法への回帰を図っています。

バルバレスコの優良なクリュとして知られるセッラ･カペッリとサン･クリストフォロに葡萄畑を所有。この地は海洋隆起によってできた泥灰土で石灰質粘土質土壌に一部砂質の素養も加わっています。整枝方法はグィーヨで、栽培にはボルドー液を除き、農薬や除草剤等は使用しません。施肥に関しては一年おきに天然由来のものを使用するなど畑との共生を考え葡萄栽培を行っています。

伝統的な醸造を重視するフィリッピーノでは酵母は天然酵母を使用。大樽を中心とした熟成を行っています。特筆すべきは、同社ではこの地とネッビオーロの真の深さと自分たちのワイン造りの証明としてバルバレスコのリゼルヴァに関して10年、15年とセラーで熟成させたワインもリリースしています。