1829年創立の英国王室御用達の名門シャンパーニュ メゾン ボランジェの「ラ グランダネ」2014年です。優良年にのみ造られるプレステージ シャンパーニュ。グラン クリュのピノ ノワールを主体にシャルドネをブレンド。すべてオーク樽で醸造され、9年間もの長期に渡る熟成期間を経てリリースします。豊かな骨格とエレガンスを湛えた、メゾンのスタイルを表現したシャンパーニュです。2014年のシャンパーニュ地方はここ数年のなかでも優良なヴィンテージ。完璧な熟成度と酸のバランスを備えた仕上がりになっています。

法規制の2倍以上による贅沢な時間をかけて熟成

2014年ヴィンテージは、アイとヴェルズネなどのピノ ノワールに、シュイィやオワリーなどのシャルドネを含む、19ものクリュのブドウを使用しています。コルク栓をしてカーヴにて、シャンパーニュの規定の熟成期間より2倍以上の長期間熟成。ヴィンテージの特性と同時に、「ボランジェ・スタイル」、「テロワールの素晴らしさ」、「伝統的製法」を表現しています。荘厳な深みと、ヴィンテージによってトーンの異なるリッチで複雑なアロマが魅力です。

凝縮した果実味と豊かなミネラル感、緻密な酸による完璧なバランス

外観は輝きのある黄金色。グラスに注ぐと、レモンやチェリー、アプリコットなどのフレッシュな果実のアロマに、白い花、ローストしたヘーゼルナッツやアーモンドの香りが立ち上ります。口に含むと、泡立ちは力強くもきめ細かく繊細な印象。凝縮した果実味と豊かなミネラル感、緻密な酸が完璧なバランスを形成。ほんのりと塩気を帯びたチョーキーなフィニッシュが、ミネラル感に富んだ2014年のテロワールを感じさせます。ヴィノスにて「エネルギーと緊張感のあるスタイルが感じられる、素晴らしい。」と絶賛される出来栄えです。

「環境価値」の向上を目指す、ボランジェのサステナブルなワイン造り

2012年、シャンパーニュ メゾンとして初めて、そして農業分野においては2番目の早さでフランス農業食料省による環境安全農業規格「環境価値重視認証(HVE)」を取得。さらに、2014年にはサステナブルなブドウ栽培事業者に与えられる「Viticulture Endurable en Champagne(VEC)」にシャンパーニュ メゾンとして初めて認定されました。また2023年にはB Corp認証を取得。B Corp とは、人的、社会的、環境的パフォーマンスの点で非常に高い基準を設定する国際認証です。ボランジェは、サステナブルなワイン造りに積極的に取り組んでいます。

ヴィンテージ情報

2014年のシャンパーニュ地方はここ数年のなかでも優良なヴィンテージ。冬から春にかけて温暖な気候で、霜はほとんど発生しませんでした。8月末以降も日中は暖かく晴れた日が続き、涼しい夜との寒暖差で凝縮した果実味のあるブドウに成熟。生み出されたワインは2002年を思わせるような、香り高いアロマと適度な糖度、上品な酸味を備えた仕上がりとなりました。ボランジェの自社畑の収穫は9月15日に開始。収穫期に好天に恵まれたおかげで、果実の質と状態が良好に保たれ、ワインは完璧な熟成度と酸のバランスを備えた仕上がりとなりました。

1829年創立の英国王室御用達の名門シャンパーニュ メゾン"ボランジェ"は「We Are Bolly Family」がモットー。ピノ ノワールの聖地、シャンパーニュ地方 アイ村で家族経営を続けるグランメゾンです。職人の手による伝統製法で支えられたクラフトマンシップに裏打ちされたエレガントで質の高いワイン造りには定評があります。創業以来、今でも木樽発酵を行っている数少ないメゾンのひとつ。一貫したスタイルと安定した品質により、ミシュラン星付きレストランのシェフやソムリエなど、食のプロフェッショナルに高い評価を受け、ワイン愛好家なら知らない人はいないと言われるほどの熱い支持を得ています。

特にメゾンのスタイルが体現され、ノン ヴィンテージ枠を超えたと賞賛される代表作“ スペシャル キュヴェ” は世界中のBolly Lovers から愛され続ける逸品。伝統を重んじながら、斬新かつ革新的な発想を絶えず持つことで、温故知新のバランス感覚に長けているのも見逃せないポイントです。1884年には当時のヴィクトリア女王より、英国王室への納入を許される「Royal Warrant」の授与を受けます。以来、130年以上に渡り、メゾンはこの栄誉を守り続け、今日も英国王室への納入を続けています。

メゾンを語る上で欠かせない人物がマダム エリザベス リリー ボランジェ。シャンパーニュ地方を代表する女傑のひとりとして、歴史的にも語り継がれる彼女の功績はメゾンにとって大切なレガシーです。3代目当主で夫のジャック ボランジェの死後、世界の混乱期にあたる1941年-71年の30年間、メゾンを第二次世界大戦の騒乱より守り抜き、戦後はシャンパーニュの普及に尽力します。1967年にはメゾンの哲学が存分に込められた不朽の名作、スーパープレステージシャンパーニュの「R.D.」を世に送り出し、現在もなおマダム リリーの誠実な思いは受け継がれています。