クリュ バローロの先駆者として知られるヴィエッティが、カスティリオーネ村、バローロ村、ラ モッラ村、ノヴェッロ村、モンフォルテ ダルバ村といった、他の生産者にしてみたらトップワインに成りうる畑のブドウをブレンドして造る、官能的で広がりのある印象的な個性と凝縮感を持つ伝統的バローロです。2018ヴィンテージは『ワインアドヴォケイト』で94点、『ジェームズサックリング』で92点を獲得しています！

オークの木樽とバリックで30ヶ月熟成

ピエモンテ州クーネオ県カスティリオーネ村、バローロ村、ラ モッラ村、ノヴェッロ村、モンフォルテ ダルバ村の畑のブドウを使用し、オークの木樽とバリックで30ヶ月熟成しています。輝く美しいルビーレッド色。完熟したチェリーやザクロ、野花やスパイスが全て混ざり合い、官能的で広がりのある印象的な個性と凝縮感を持つワイン。グラスに注ぐと時間と共に香りが立ち上り非常に魅惑的。開けて少し時間をおいてから飲むことをお勧めします。シチューやジビエ、ローストした赤身のお肉、熟成したチーズと好相性です。

他の生産者にしてみたらトップワインに成りうる畑のブレンド「カスティリオーネ」

2018年11月、ヴィエッティ社のルカ クッラード ヴィエッティ氏とエレナ ペンナ クッラード女史の来日セミナーでお話を聞きました。「ヴィエッティが瓶詰めしていない11のグランクリュがありますが、単一畑バローロしても全く問題の無いもので、他の生産者にしてみたらトップワインに成りうる畑です。3～4年樽熟した後、ブラインドテイスティングしてふさわしいグランクリュのワインをブレンドしてバローロカスティリオーネとしてリリース、更にランゲネッビオーロとしてリリースしています。バローロカスティリオーネはヴィエッティのベースとなるバローロとなります。ブレンドをするという事は音楽と似ていると思います。より音の大きい楽器だけを集めるのではなく、それぞれの個性が集まって良い音楽となる事が重要なのです。それがバローロ カスティリオーネのブレンドです。

ワインガイド評価

『ワインアドヴォケイト』94点（2018ヴィンテージ）

ヴィエッティは、ブレンディングのために（そして単一畑のワインを造るために）10ヶ所のMGAサイト（クリュ）を自由に使えるという大きな利点を持っている。これにより、彼らはどのヴィンテージでも最高の表現ができるようなブドウを選ぶことができる。2018年のバローロ カスティリオーネは、これら10ヶ所のサイト（最近加わったモスコーニ、ジネストラ、ブリッコ ラヴェーラ、ブリッコリーナを含む）を利用して、最終的に同社のベストセラーワインとなるものを造っている。このクラシックなワインは、ワイルドベリー、バラ、錆びた釘のような品種のトーンを持つ、強壮でクリーンな味わいが特徴。飲み頃2024年-2038年。（2022年6月）

クリュバローロの先駆者として知られるヴィエッティ

その歴史は5世代前にまで遡り、1800年代後半、初代カルロ ヴィエッティがバローロを代表する村のひとつ、クーネオ県カスティリオーネ ファレットでブドウ栽培を始めました。1957年4代目のアルフレード氏が更なる高品質なワイン造りに取り組みました。1961年、この地区で初めて単一畑によるクリュバローロ「バローロ ロッケ」をボトリングし、テロワールによるバローロの新たな表現をいち早く取り入れた生産者でもあります。

アルネイス単一品種で初めてボトリングしたヴィエッティ

また、消滅しかけていた白ブドウ「アルネイス」を見事に復活させ、アルネイス単一品種で初めてボトリングし、今も「アルネイスの父」と称賛されています。現在では5代目ルーカ氏に引き継がれ、「テロワールに結びついたワイン造り」を目指し、ピエモンテに土着する。ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、アルネイスを単一品種のみでボトリング、さらに細かく区画毎に収穫、醸造を行い、ランゲ地区のより明確な特徴を表現するワイン造りに注力しています。

『ワインアドヴォケイト』で100点満点を獲得

品質において一切の妥協を許さず、世界各国で高い評価を得るワインを造り、『ガンベロロッソ』や『ビベンダ』などで毎年のように最高評価を得るようになりました。『ワインアドヴォケイト』でバローロ リゼルヴァ ヴィレッロ 2007が100点満点を獲得する等、名実ともにイタリアを代表する生産者となっています。