トスカニーイタリアワイン専門店 / クアルトミッリオ

クアルトミッリオ

古代ギリシャから伝わる土着品種に着目

2004年にスタートした醸造所。クアルトミッリオを運営するヴェルデ家は何世代にも渡ってワイン造りを続けてきました。現在当主チロヴェルデ氏によって、古代ギリシャから伝わったとされるカンパーニャの土着品種「ファランギーナ」「ピエディロッソ」の栽培を続けています。

「フィロキセラ」に侵されなかった希少なDOCカンピフレグレイ

ワイナリーはカンパーニャ州でも海岸部から程近いDOCカンピフレグレイ地区にあります。1800年代末にヨーロッパ中のブドウに壊滅的被害を与えた害虫「フィロキセラ」に侵されなかった非常に数少ないエリアです。その理由としてカンピフレグレイは火山性の黒色土壌で、地中には硫黄分が強くキメの粗い組成を持っている為フィロキセラが生命力を維持したり、通り道となる穴を掘る事が出来ないのです。

ファランギーナ

「ギリシャ時代から続くオリジナルクローンの自根を大切に守り抜く」

またヨーロッパ最大のカルデラ群が広がるカンピフレグレイは、自然の生態系が豊かで病気が少ないために自然栽培が可能となっています。

カンピフレグレイエリアにあるクアルトミッリオの畑には土着品種であるファランギーナを植えています。フィロキセラにも侵されなかったブドウであり、接ぎ木もしていない自根のブドウ（ピエフランコ）のみを栽培しています。クアルトミッリオではこの接ぎ木されていない希少な自根のブドウ樹の枝を地中に埋めて再度根付かせる手間をかけた栽培法（プロパッジーネ）を繰り返し続け、ギリシャ時代から続くオリジナルクローンの自根を大切に守り抜いています。

カンパーニャにおいて、ファランギーナとピエディロッソの2つブドウが古く、その後にアリアニコ種をエトルスキ（エトルリア人）が持ち込んだとされています。

クアルトミッリオのワイン造りは非常に素朴で無理がなく、ほっとする味わい。果実味もみずみずしく、あっという間に１本！飲み飽きないワインです！