アントル ドゥ メールの中心部カマルサック村に位置する700年の歴史ある"シャトー ド カマルサック"のAOCボルドー シュペリュール「シャトー ド カマルサック プレスティージュ」です。メルローを主体にした最良区画のブドウを使用した特別なキュヴェ。スパイスやトースト香を感じる濃厚でエレガントな香り。熟成由来の複雑さの広がりある味わいです。『ワイン王国』139号（2024年3月号）「デイリーボルドー 定番にしたい50本」の重赤部門に選出されました（2016ヴィンテージ）！

熟成由来の複雑さ。広がりある味

「香りには熟れたポイセンベリーの甘やかなニュアンス。スパイスのタッチやトースティなノートも。タンニンが溶け込み始め、それがメロウなキャラクターを表現しています（近藤佑哉氏）」「熟成が進み始め、複雑さを感じます。熟成肉のような野性的な香りも。全体にふくよかで滑らか。広がりのある味わいです（野坂明彦氏）」「タンニンが程よいストラクチャーを構成しています。ボルドーらしいクラシカルな感じがいい。ちょうど今飲みごろを迎えています（山本明彦氏）」とコメントされています。

新樽20％の2年樽80％のオーク樽で6-15ヶ月熟成

平均樹齢35年のメルロー85％、カベルネ ソーヴィニヨン10％、カベルネ フラン5％のセパージュ。畑はカバラとサントーバン ド ブランヌの標高45mにある下層に小石のある泥質と、下層に石灰岩のある小石混じりの粘土質土壌。ヘクタールあたり栽植密度は5,000本、35hlの低収量でダブルギュイヨ仕立て。収穫したブドウを区画別に醸造。21度で8-12日間のアルコール発酵、4-5週間の浸漬。新樽20％、2年樽80％のオーク樽で6-15ヶ月熟成。珪藻土でろ過してボトリングしています。

まろやかでふくらみのある味わい

ブドウは環境保全型農法で育てられた、特別なテロワールからの限定セレクション。この区画は非常に成熟したブドウを生み、ワインに豊かさと力強さを与え、並外れたタンニンをもたらします。深みのある赤の色調。黒い果実と下草やほのかなバルサミコのノート、スパイスやトースト香を感じる濃厚でエレガントな香り。ベルベットのようなきめ細かいタンニン、まろやかでふくらみのある味わい。最後に長く力強い余韻が残ります。

アントル ドゥ メールの中心部カマルサック村に位置するシャトー ド カマルサックは、14世紀に建てられた700年の歴史あるシャトーです。1973年にリュシアン リュルトンの所有となり、畑の改良とセラーの改装が行われ、2007年から5男のティエリー リュルトンがオーナーとなっています。ティエリーは他の兄弟とは異なり元教育者。心身に問題を抱える子供たちの教育に携わっていましたが、姉のソフィーのカーヴで非凡なテイスティング力が発覚し、ソフィーの勧めもありワイン造りに従事することを決意しました。

現在、シャトーでは環境保全型農業を実践し、アントル・ドゥ・メールのテロワールの多様性と品種に応じたワイン造りを行っています。2018年にはHVE（環境価値重視）認証を取得しました。