繊細なブルゴーニュに回帰し、ほぼ全ての畑でビオディナミを導入。テロワールの個性を引き出す造り手"レデリック マニャン"の「ブルゴーニュ シャルドネ」です。ブルゴーニュの3区画のシャルドネをアッサンブラージュ。完熟ブドウのトロピカルな香りにトーストした木のアロマ。ふくよかな果実味に締まるミネラル感、飲み心地が良く充実した味わいのブルゴーニュ シャルドネです！

除梗なしでわずか1日のマセラシオンを実施

シャンボール ミュジニー村の"レ グラヴィエール"、サントネイ村の"レ ヴォー"などの3区画のブドウをアッサンブラージュ。畑の標高は240-300mにあり総面積は2.0haです。長い浸漬を嫌い、除梗なしでわずか1日のマセラシオンを実施。発酵は自然酵母を使用しています。マロラクティック発酵後、10ヶ月の樽熟成（新樽約10%）。澱引きと軽いフィルタリング後にボトリングしています。年間生産本数は約15,000本です。

ふくよかな果実味と締まるミネラル感

完熟したブドウのトロピカルな香りにトーストした木のアロマ。ふくよかな果実味に締まるミネラル感のある、飲み心地が良く充実した味わい。ミネラリーで塩味も感じられ食中におすすめです。お肉など、ボリュームのある料理も良く合います。ちなみにドメーヌのお勧めは、鶏レバーのテリーヌです！

ここ数年でフレデリック マニャンのワインの評価は驚くほど高くなっています。確かに時代の流行もあり2000年代初めのフレデリックのワインは樽香が全面に出た力強いタイプのワインでした。しかし最近は、収穫時期を早め、全房の比率を高め、マセラシオンも短く、バトナージュも控えめに変更。2010年からは畑の個性（テロワール）を強める為にビオディナミに着手。今では、ほぼ全ての畑でビオディナミを導入しています。2017年からは60％以上、全房を使って発酵するようになりました。マニャンのワインはテロワールの個性をストレートに表現しています。以前に比べると色合いは淡く、ナチュラルで軽やか、繊細なブルゴーニュに回帰しています。

ボーヌの醸造学校を卒業した後、フランスのみならず世界各国でワイン造りを学び、実家に戻ったのが1993年。その後1995年には自分の理想のワインを造るため、自身の名前を冠したネゴシアンワインの生産を始めました。より高品質のワインを造る為には、常に探究心を持ち努力し続けなくていけない。彼のワインのスタイルが変わってきたのも、テロワールを探究しワイン造りに専心してきた努力の結果。実際に年々彼のワインの評価は上がり、2012年版のベタンヌ・ドゥソーブ両氏のワインガイドでは、ネゴシアンとしては最高評価のBDマーク４つを獲得した。非常に喜ぶべき事だが、等の本人はいたって冷静で、黙々とワインを造り続けています。

フレデリックが自分のワインを、しかもネゴシアンワインを造ろうと決心した大きな理由は、ブルゴーニュという特殊な土地において、生産者の趣向や時々のトレンドを追うものではなく、異なるテロワールの個性が自然な形で引き出されているワインを造りたかったのです。

それは限られた畑のみを所有するドメーヌでは限界がありました。「ネゴシアンであるが故に、自分の望むテロワールを表現したワインを造る事が出来る」。その為になによりも大事なのは畑選び。彼は朝日が一番早く当たる区画（＝日照量に恵まれた区画）を厳選しています。新しい畑を探す際はお気に入りの自転車で陽の昇る前から畑を視察。そして朝日が上り始め、最初に陽が当たる畑を中心に土壌を見極めながら区画を選定します。クリュの境界線は完璧に頭に入っていて、下層の土壌についても熟知していると彼は語ります。

ネゴシアンを立ち上げてから既に１５年以上経ちますが、フレデリックはまだ４０歳を過ぎたばかり、これからのブルゴーニュを担う若手として、今後も素晴らしい飛躍が期待できる造り手です。