ピエモンテの伝統的DOCG白ワイン「ガヴィ」に特化したこだわり派ベルガーリオのフラッグシップ。樹齢80年のコルテーゼを陰干しして造る、長期熟成にふさわしい重厚感あふれるガヴィです。

「長期熟成できるガヴィを造りたい」という思いから誕生したピリン。バリック醸造を採用するうえで必要だったのが強いコルテーゼを造ること。コルテーゼはとても繊細なブドウなのでそのままだと樽に負けてしまい、ブドウ本来の個性を発揮することができません。そこでベルガーリオは陰干しすることでブドウに力を与えようと考えました。収穫後約１ヶ月間陰干し、そしてソフトプレスして果汁の最良の一番搾りだけを使って醸造。発酵と熟成はすべてバリックで行っています。

輝くような黄金色、果実やはちみつのニュアンスの濃密な香り。ふくよかな厚みのある味わいのなかに特徴的なミネラルが感じられる、バランスのとれた美味しさ。フレッシュなガヴィとはまた違う、新しい魅力を発見することができる素晴らしいワインです。

代々ブドウ栽培農家だったベルガーリオ家は1979年に自らの名前でボトリングを開始、ガヴィに特化したこだわりのワイン造りをしています。

現当主のマルコには3つの明確な理念があります。1つは伝統品種コルテーゼの可能性を追求すること。次に彼らの生まれ育った大地の土壌の個性を尊重する事。そしてこれまで4代にわたり培った経験の尊重と新しい栽培と醸造の技術の導入を図る事。彼らのカンティーナの入り口には『ガヴィテカ』と記されたプレートがありガヴィにかける想いの強さをうかがい知ることができます。

4世代にわたってブドウ造りを行ってきたベルガーリオ家は現在12haのブドウ畑を2つのコムーネに分かれて所有しています。

ガヴィにある畑は石灰質中心のテッラビアンカの土壌。一方少し北のタッサローロにある畑は粘土質のテッラロッサの土壌と、まったく異なる2つの土質で構成されています。標高は約300mで平均樹齢は35年程度とかなり古く、中には80年を超える古木も少なくありません。アグローノモのダヴィデ フェッラレーゼを中心にきっちりとした収量管理を行っています。

カンティーナはシンプルながら作業効率を考えた清潔で近代的な設備を持っています。当初ジャンカルロ スカリオーネだった醸造家は現在、ロベルト ジェルビーノが担い、異なる土壌、異なる樹齢の畑からテロワールを表現した７つのガヴィを造っています。多様なガヴィを生産するうえで必要最小限の技術を用いながら、基本姿勢として品種個性とテロワールの再現を重んじ、シンプルな醸造過程を心掛けたワイン造りを行っています。