カンパーニャ州トゥーフォ村で環境に負担の少ない農法を実践するカンティーネ デッランジェロのDOCGグレコ ディ トゥーフォ「イル ミニエーレ」です。ブドウは樹齢20年ほどのグレーコ種を使用。「鉱山、採掘所」を意味するミニエーレ。畑は道路を挟んで元採掘所と接している区画で、これがワインに特別な有機的特徴を与えています。外観は麦わらの色調。硫黄の片鱗が香ります。フレッシュでドライな味わいで、魚介類と良く合う上質なワインです。

樹齢20年のグレーコを澱引きせずに8-12ヶ月熟成

トゥーフォ市内にある自社畑で育てた樹齢20年のグレーコを使用。ブドウを収穫後、除梗をしないで房ごと柔らかくプレス。2時間ほどのマセレーションを実施。圧搾後にステンレスタンクで発酵の続きを行い、そのまま澱引きせずに8-12ヶ月熟成。ボトリング時に少量のSO2を添加しています。温度は8-10度ほどに冷やしてお楽しみ下さい。

グレーコ ディ トゥーフォの特徴、硫黄の片鱗が香ります

「グレーコ ディ トゥーフォの特徴ともいえる硫黄の香りの片鱗が…。ミニエーレの畑の横を道路が通っているのですが、道を挟んだ谷側の斜面はもともと硫黄採掘所でした！（インポーターのヴィナイオータ社コメントより）。」

カンティーネ デッランジェロはナポリから車で1時間、アヴェッリーノの北16km、人口800人ほどの小さな村トゥーフォで、アンジェロ ムートが営むワイナリー。創業は1970年、祖父と父アントニオが行ってきた農業を引き継ぐ形で、2006年からアンジェロの名前で本格的にワイナリーとしてスタートしました。

現在は祖父や父と同じように自然と土壌の健全性を重視し、周りの環境に負担の少ない農法を実践、年間約2万本を生産しています。地元でカンパナーロ(鐘撞番の意味)と呼ばれるゾーンに彼らのブドウ畑はあります。畑は全5ヘクタールあり、1860年代から120年間も稼働し多い時で900人もの人が働いていた硫黄採掘所だった場所の真上に位置する標高300-350mの区画。加えて1700年代からグレーコが栽培されていたことが古文書で確認されている標高600mの急斜面にある1ヘクタール弱の区画トッレファヴァーレの2つの畑を所有しています。

醸造はワイナリーから20km離れたチェジナーリにある「カンティーナ デル バローネ」のルイージ サルノをエノロゴとして招き、彼がチームの中心となっています。野生酵母で発酵を行い、無清澄、無濾過でボトリング。偉大なイルピニアのテロワールをワインに反映させるためシンプルな醸造を心掛けています。