フェウド マッカリ
トスカーナのセッテ ポンティがシチリアで造る洗練されたワイン
トスカーナのテヌータ セッテ ポンティのオーナー、アントニオ モレッティ氏が本拠地トスカーナの他に、土地と住人の人柄に感銘を受けて所有したシチリアのワイナリーです。島の南東部ノートという町にあり、ワイナリー名のマッカリは地名、フェウドは貴族の所有地を意味します。標高は80m、土壌は高い所から石灰質、火山灰、砂質となっています。真夏の日中は40度にも上る照りつける様な暑さですが、夜間は15~20度位と気温の差が大きく、年間を通じて風の強い事が特徴です。ここでもトスカーナのセッテ ポンティやポッジオ アル ルポと同様、上品で凝縮感のある洗練されたワインを造っています。
手のかかる伝統的な栽培法「アルベレッロ」から産まれるパワーと品格
セッテポンティの当主、アントニオ モレッティ氏がシチリアのヴァル ディ ノートを訪れたのは1990年代で、この地は最高のブドウを生み出すと確信した彼は、2000年から少しずつ土地を買い始めました。現在、農園は約170ヘクタールに広がり、その内約80ヘクタールにブドウが植えられています。品種はネロ ダーヴォラが主体で、この地の個性をよく表現しています。この品種は古代ギリシャ人によってもたらされたもので、アルベレッロと言う伝統的な仕立て方で育てられます。強い日差しからブドウの過熟を防ぎ、エレガントな酸を残すことができますが、一つ一つの樹を手作業で管理しなければいけない、非常に手のかかる方法です。フェウド マッカリでは、ネロ ダーヴォラからパワーと品格のある、印象的なワインを造っています。
『ガンベロロッソ』最高賞!カリスマ的存在のシチリア最高峰ネロ ダーヴォラ「サイア」
フェウド マッカリのワインは全てノート地区のブドウから造られますが、DOCノートは認められる地域が広く、様々なテロワールが存在し、そのためワインの品質にもばらつきがでてしまいます。フェウド マッカリでは、自社のテロワールがネロ ダーヴォラの最良のものと自負しており、あえてDOCを名乗らずIGTでリリースしています。ネロ ダーヴォラ100%のサイアは、はじける果実味とフルボディの滑らかさが魅力で、2002年の初ヴィンテージ以降毎年高評価を得ているカリスマ的存在。マハリスはさらに上をいく、圧倒的な存在感を持っています。ネロ ダーヴォラと外来品種のブレンドを見事に実現した、新たな挑戦の象徴となるワインで、『ガンベロロッソ』において連続で最高賞トレビッキエリ獲得するイタリアを代表する実力を持つネロ ダーヴォラです。
『ベスト イタリアン ワイン アワード2016』でサッシカイアに次ぐ偉大な評価「サイア」
2016年9月にミラノで行われた『ベスト イタリアン ワイン アワード2016』において「サイア」2014年がサッシカイアに次ぐ第4位の評価を獲得しました。チャッチピッコロミニ(5位)、ビオンディ サンティ(20位)を凌ぐ偉大な評価となりました。コンテストの審査員には2010年世界最優秀ソムリエのルカ ガルディーニ氏、2015年日本人で初めてマスター オブ ワインとなった大橋健一氏、イギリスを代表するワインライターのティム アトキン氏、元『ガンベロロッソ』編集長のダニエレチェルニッリ氏をはじめ、11名の実力派審査員によるものです。TOP50の内で唯一受賞したシチリアの赤ワインでもあり、その快挙は瞬く間に世界中に配信されました。