南フランスのラングドックのサン ボジル ド ラ シルビー村に位置するビオロジックに注力している家族経営ワイナリー、マス ド ジャニーニ。このワインは南仏オーガニックワインの人気シリーズ「ルタンデジタン」青ラベルです。平均樹齢30年のビオロジックで育てたシラーをステンレスタンクで3ヶ月熟成しています。完熟したシラーならではのスパイシーな香りと、ほんのりとロースト香を感じます。果実の凝縮感、若干の力強さと深みのある、全体的にはフルーティーで優しい味わいのシラーです！

平均樹齢30年のシラーを、自然酵母を使って発酵

ブドウはビオロジック（認証：エコセール ユーロリーフ）で育てた平均樹齢30年のシラー100％を使用。畑では除草剤や化学肥料は使用せず、堆肥を使用。テロワールの味を最大に引きだすようブドウの根が地中深く張るような栽培を心がけています。畑はニームとベジエの間にあるサン ボジル ド ラ シルビー村にある粘土石灰の土壌。手摘みで収穫したブドウをステンレスタンクで自然酵母を使って20日発酵。ステンレスタンクで3ヶ月熟成させています。SO2は発酵後と瓶詰時に少量使用（トータル42mg/L）。

若干の力強さと深みのある、全体的にはフルーティーで優しい味わい

濃い赤紫の色調。ほのかなバルサミコ、エルダーベリーのノート。完熟したシラーならではのスパイシーな香りの中にほんのりとロースト香が感じられます。果実の凝縮感、若干の力強さと深み、心地良い余韻を与えつつも全体的にはフルーティーで優しい味わいです。グリルした鶏肉など、肉料理との相性抜群です！

「マス ド ジャニーニ」は、ラングドックの中心モンペリエから西へ20km、ニームとベジエの間にある人口約700人のサン ボジル ド ラ シルビー村に位置する家族経営ワイナリー。南仏の輝く太陽のもとでワイン生産を行っています。1980年代の終わりにパスカルが父親からブドウ畑を引き継ぎ、ワイン造りに加わりビオロジック栽培を始めました。ガリグ（石灰質土壌を覆う植生）が生い茂る畑は粘土石灰質土壌で、除草剤、化学肥料は使用せず、ブドウの木の畝（うね）を耕し（雑草を除く意味と、表面の根を切って真ん中の太い根がさらに深く張るようにするため）、堆肥を使用しています。テロワールの味を最大に引きだすよう、ブドウの根が地中深く張るような栽培を心がけています。

ジュリアン兄弟は「私たちのドメーヌでは、ブドウの樹が自分自身にバランスの良いように実をつけるため、収量は問題にならない」と言い、房の数を減らすため手を加えることはありません。白ワインは混植された3品種を真夏の高温を避け、ナイトハーベストを行い混醸、ステンレスタンクでの低温発酵によりアロマティックなワインに仕上げます。赤ワインは品種毎に手摘み収穫後、ステンレスタンクで発酵を行います。カリニャンは、フルーティーさとやさしいタンニンを求めてマロラティック発酵を行うなど品種毎の特性を生かした醸造を行います。

樹齢50年以上のカリニャンから誕生する赤は2006年が初リリースで、第20回シグナチュール ビオ ラングドックルーション地方コンクールで銀賞を受賞したほか、07年は第22回ヴァレ ド レローコンクールで金賞を受賞するなど、現地での評価はかなりのもの。小規模生産者であるためワイン造りに要する手間と時間もかなりのものですが、コツコツと足並みを揃えて兄弟で日々奮闘中です。