ブランカイアは、1981年にスイス人のウィドマー夫妻がキャンティ クラシコの銘醸地「カステッリーナ イン キャンティ」に設立したワイナリーです。このワインは伝統とエレガンスを最高レベルで融合させた、ブランカイアのキャンティ クラシコシリーズの完成形。エレガントで立体的なアロマを持つ、見事な骨格と洗練されたエレガンスを感じるグランセレツィオーネです。

ワイナリー初の単一畑で造る最上級キャンティ クラシコ グランセレツィオーネ

2023年10月、ブランカイア社のアンドレア ダレッシオ氏にお話を聞きました。

「グランセレツィオーネは新しい挑戦によって造られました。1999年に植樹したカステッリーナの単一畑のサンジョヴェーゼ100％を使用しています。ここにはピサ大学が造り出した特殊なクローンが植えられています。リゼルヴァ以上の品質を生み出すために、リリースまでに時間がかかりました。18ヶ月間トノー（新樽50％）で熟成した後、セメントタンクで3ヶ月間寝かせています」

2023年10月にグランセレツィオーネ2019ヴィンテージを試飲しました。やや淡いルビー色。花、潰した花、赤い森の果実、ハーブが香る冷涼感のある力強く複雑な香り。時間が経つとチョコのニュアンスもあります。味わいも力強く複雑で、香り同様の要素で構成されています。ソフトな口当たりで柔らかくまろやかさが際立っています。

ブランカイアは、1981年にスイス人のウィドマー夫妻がキャンティ クラシコの銘醸地「カステッリーナ イン キャンティ」に設立したワイナリーです。創業早々にキャンティクラシコの1983ヴィンテージが、『ヴィノム』の「キャンティクラシコ テイスティングコンテスト」で見事1位を獲得するなど、その名を一気に世界に知らしめます。

1990年からはキャンティ クラシコの第一人者として知られるエノロゴのカルロ フェッリーニ氏をコンサルタントに迎え、ワイナリーはどんどん発展を遂げていきます。99年からは現オーナーのウィドマー夫妻の娘バーバラさんが加わり、夫のマルティン氏と2人で現在のブランカイアの運営を行っています。

創業当初の畑はカステッリーナのみでしたが、今や大きな飛躍を遂げ、トスカーナの銘醸地「カステッリーナ イン キャンティ」「ラッダ イン キャンティ」「マレンマ」の三つに畑、拠点を構えます。エレガントで調和の取れた独自の個性を持つキャンティクラシコやスーパータスカンは、毎年のように高く評価され、エントリーワインである「トレ」は『ワインスペクテーター』で年間トップ100に輝いた実績を誇っています。2021年で40周年を迎え、ワイナリーはオーガニック生産者へと変貌を遂げ、今後の動向がますます楽しみなトスカーナ屈指の造り手です。