ポルトガルのドウロにある自然派ワイナリー フォリアス デ バコが造る「ウィヴォ ペット ナット ブランコ」です。 6種類のブドウをブレンドしたペットナット（微発泡のスパークリングワイン）です。ステンレスタンクでのアルコール発酵中のワインを瓶詰めして、瓶の中で発酵を完成させています。出荷時に澱抜きを行い、SO2は無添加です。清々しいミネラル感に、当主のティアゴが大切にしている酸味が一体となった、清涼感がありながら複雑味を備えたペットナットです。

樹齢70年の6種類のブドウを使用

ブドウは樹齢70年のビカル、アリント、ゴウヴェイヨ、コデガ、アルヴァリーニョ、モスカテルの6種類を使用。畑はドウロのサブゾーン、シマ コルゴの標高650mの地点にあります。グラップ アンティエール（房ごと醸造）で、ほぼ全房にてダイレクトプレス。ステンレスタンクで野生酵母のみでアルコール発酵。糖が25g/Lのところで瓶詰めし、ボトル内で発酵を終わらせています。澱抜きをして出荷。ボトリング時のSO2は無添加です。

旨みがギッシリ詰まった、複雑味のあるペット ナット

樹齢70年の旨みがギッシリ詰まった、複雑味のあるペット ナット。非常に細かく繊細、でもしっかり圧を感じる泡立ち。パイナップル、グレープフルーツのようなフルーティさに、爽やかなミントの香り。標高650mからくる山の清々しいミネラルと、ティアゴが大切にしている酸味が調和した至高のバランス。清涼感のある風味が感じられ、スイスイ飲めてしまいます。まさに暑い夏に身体が欲するペットナットです！

幼いころからの夢を叶え、ついに独立

フォリアス デ バコの当主ディアゴは、幼い時から祖父が畑で作業するのを見ていました。当時から明確にぶどう栽培、ワイン造りをしたいと強く思っていました。普通の高校に行く傍ら、農業専門校を並行で履修。大学でも栽培、醸造、さらには農業エンジニアを勉強していました。その後オレゴンで5年栽培、醸造経験を積み博士号を獲得。満を持して、2007年にポルトガル ドウロへ帰り、祖父母が大切に守ってきた畑を自社畑として復活させました。ワイナリー名のフォリアス デ バコとは『バッカス神の楽しい宴』という意味です。

現代醸造技術を使い、伝統の足踏みも

人為的介入は最低限。多くの場合グラップ アンティエール（房ごと醸造）でラガール（ドウロの伝統的な桶）で軽く踏んだり、ほとんど破砕せずに醸造。現代醸造技術の知識も思慮深く使いながら、伝統を大事にしている。野生酵母のみを使い、赤はドウロの伝統の混植混醸。単一畑になんと25品種以上が植えられています。

畑は最標550m-700mの冷涼な環境

彼の畑はドウロのサブ ゾーン、シマ コルゴの最標550m-700mで、冷涼さも感じる場所です。最高標高ではドウロ地域なのにポルト造りが認められていないほどの冷涼な環境。表土の浅いシスト土壌で石がごろごろした畑や、花崗岩質土壌も一部にあり、ドウロの中でも最も痩せた土壌。自然をリスペクトする栽培方法を行うことで、地元の人からは高品質ワインは造れないと思われてきたこの環境でこそ、自分の造りたい、フレッシュで、土地のミネラルを感じられるワインが造れるとディアゴは確信しました。彼は現在も信じた道を邁進しています。