キャンティクラシコとマレンマでスタイリッシュなワインを造る「ブランカイア」のカベルネソーヴィニヨン100％「ナンバー2」。ブランカイアが誇るスーパートスカン「イラトライア」の弟分的存在ワインです！

2021年10月、オンラインセミナーにてCEOのバーバラさんにお話いただきました！

「私たちはエレガントで調和がとれている独自の個性を持つワインであることを望んでいます。世界中のワイナリーと同じく、ブランカイアの個性は土地に由来しています。優先事項は土壌の要素を引き立たせ、完全に熟したブドウを生産し収穫することです。そうすることで、より個性のあるワインとなります。すべてはテロワールのなせる業です。カステッリーナは豊かな果実味とコク、ラッダはエレガントさ、マレンマはやわらかい強固なタンニンを引き出します。

私たちブランカイアは、サステナビリティを重要視しています。2014年以来、CO2排出のチェックを外部機関によって行っています。パッケージを変更したりボトルの軽量化によって改善をしてきました。年よりオーガニックでの生産も始めました。

ワイナリーを設立した当初は3人しかいなかった従業員も今は32人に増えました。畑ごとに毎日品質など全てのチェックをする担当者がいますが、醸造コンサルタントであるキャンティクラシコの第一人者の醸造家カルロ フェリーニ氏からもアドバイスをもらっています。最終的には私が決断を下しますが、いろいろな人の意見を聞き入れながら、よりよいワインができるような形で生産を行っています」

ソフトな舌触りとなめらかなタンニンが引き立てるエレガントなカベルネ

2021年10月に「ナンバー2」を試飲しました。ルビー色。デリケートでありながら存在感のある熟成果実の香り。美しい酸が口中を覆い、ソフトな舌触りとなめらかなタンニンを感じるエレガントな味わいです。とても親近感のある飲み心地で、黒系、青系果実の余韻が続きます。

1998年にマレンマに新しく畑を購入し「ブランカイア イン マレンマ」を立ち上げ、そのマレンマで造るカベルネソーヴィニヨン100％のマレンマトスカーナDOC。トスカーナ沿岸部の典型的な美しい青系果実のフレーバーと、非常に滑らかなタンニンが特徴です。フレッシュでエレガントな味わいで、サラミやチーズ、パスタ、鶏肉、グリル肉に最適です。

ブランカイアは、1981年にスイス人のウィドマー夫妻がキャンティ クラシコの銘醸地「カステッリーナ イン キャンティ」に設立したワイナリーです。創業早々にキャンティクラシコの1983ヴィンテージが、『ヴィノム』の「キャンティクラシコ テイスティングコンテスト」で見事1位を獲得するなど、その名を一気に世界に知らしめます。

1990年からはキャンティ クラシコの第一人者として知られるエノロゴのカルロ フェッリーニ氏をコンサルタントに迎え、ワイナリーはどんどん発展を遂げていきます。99年からは現オーナーのウィドマー夫妻の娘バーバラさんが加わり、夫のマルティン氏と2人で現在のブランカイアの運営を行っています。

創業当初の畑はカステッリーナのみでしたが、今や大きな飛躍を遂げ、トスカーナの銘醸地「カステッリーナ イン キャンティ」「ラッダ イン キャンティ」「マレンマ」の三つに畑、拠点を構えます。エレガントで調和の取れた独自の個性を持つキャンティクラシコやスーパータスカンは、毎年のように高く評価され、エントリーワインである「トレ」は『ワインスペクテーター』で年間トップ100に輝いた実績を誇っています。2021年で40周年を迎え、ワイナリーはオーガニック生産者へと変貌を遂げ、今後の動向がますます楽しみなトスカーナ屈指の造り手です。