現代のトスカーナのワイン造りに最大の功績を残した伝説のエノロゴ、ジュリオ ガンベッリが60年以上携わったワイナリー「テヌータ ディ ビッビアーノ」がグレートヴィンテージだけ造るクリュ キャンティクラシコ グランセレツィオーネ「ヴィーニャ デル カパンニーノ」！ジュリオ ガンベッリがモンタルチーノから移植したサンジョヴェーゼグロッソから独自に開発したテヌータ ディ ビッビアーノ独占クローン100％から造られています。

ジュリオガンベッリとともに開発したビッビアーノ独自のサンジョヴェーゼグロッソ

ビッビアーノが所有する2つの畑のうち、南西斜面にある単一畑「ヴィーニャデルカパンニーノ」のサンジョヴェーゼグロッソ100％から造られます。このサンジョヴェーゼは、ジュリオガンベッリが1950年にモンタルチーノから移植したクローンから、実験、研究、分析を重ね、開発した品種。テヌータディビッビアーノ独自のクローンとして登録されています。

10月上旬に収穫後、セメントタンクでアルコール発酵を行います。熟成は一部セメントタンク、残りをフレンチオークのトノーとスラヴォニア産オークの大樽で24ヶ月間熟成させます。その後、6ヶ月の瓶熟成を経てリリースされます。

紫を帯びた輝きのある深いルビー色。スミノミザクラやプラムなどの熟した赤果実の豊かな香りにバルサムや甘いスパイス、シナモン、丁子などの複雑なアロマが重なります。飲むと凝縮感のある果実味が力強くも柔らかく広がり、印象的なミネラルとともにバランスよく調和する飲み心地の良さ。とてもエレガントな味わいで旨みのあるタンニンと爽やかな酸味が綺麗に溶け込む、印象的な美味しさです。

伝説のエノロゴ、故ジュリオガンベッリとともに開発したビッビアーノ独自のサンジョヴェーゼグロッソが造り出す、唯一無二のキャンティクラシコ。限定本数となっておりますのでお見逃しなく。

ワインガイド評価

『ジェームズサックリング』95点（2019ヴィンテージ）

土っぽいベリー、ブラッドオレンジ、ドライプラムの複雑なノーズに、タール、紅茶、新しいレザーのニュアンス。骨格のあるフルボディの味わいにもかかわらず、ジューシーで直線的なキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ。引き締まっていて、非常に一体感があり、香ばしいがフレッシュでミネラルのあるフィニッシュ。今飲んでも美味しいが、まだまだ楽しめる。2022年8月。

ビッビアーノの畑は、エトルリア時代からラテン時代後期に起源を持つキャンティの歴史的地区、カステッリーナ イン キャンティに位置します。この土地でワイン造りが始まったのは1550年。1865年からオーナーであるマロケージ マルツィ家は、自然と歴史の恩恵を受けるこの地で代々ブドウとオリーブを栽培してきました。現代は5代目に当たる優秀な二人の兄弟が、テロワールを最大限に引き出すというコンセプトのもと、熱心にワイン造りに取り組んでいます。

海抜270～300mの丘の斜面に広がる約25ヘクタールの自社畑では、サンジョヴェーゼとサンジョヴェーゼグロッソを中心に、コロリーノやメルローなどを栽培しています。畑はワイナリーの丘の二斜面に広がり、最高の日照条件と素晴らしい風土に恵まれ、独特の風土がビッビアーノならではの香りや味わいをワインに吹き込んでいます。こうした陽当たりの良い温暖な気候、粘土の多い恵まれた土壌のもと、妥協を許さず、流行に流されることなく、時に頑固とも言える確固たるスタイルを築き、キャンティクラシコの原点を守り続けています。

サンジョヴェーゼグロッソに関しては、60年以上にわたりビッビアーノのコンサルタントを務めた故ジュリオガンベッリ氏が1950年にモンタルチーノから移植したクローンから、テヌータディビッビアーノ独自の品種を開発することに成功。また、将来を見据えて畑の改革を行い有機栽培を始め、2013年にはオーガニック認証（ICEA）を取得しています。

ビッビアーノの哲学は最高品質のワインを造ること。ビッビアーノの土地が持つ魅力、すなわち、土地の個性やこの地で人々が継承してきたものを引き出すことです。上品でバランスが良い、力強さと透明感を兼ね備えた、素晴らしい個性を持ったワインはそうして生まれるのです。