南オーストラリア、バロッサ ヴァレーのフラックスマン ヴァレーにて有機栽培でブドウ作りを行う自然派"トム ショッブルック"の「サミオン」です。樹齢60-105年のセミヨン100％を使用。陶器の卵型タンクで熟成しています。素晴らしい酸味と、古樹からくる長い余韻。華やかさや程よい重みと風味を備えています。※上質な澱とともに瓶詰めしていますので、このワインには若干の濁りが見られます。

ワイン名の「サミオン」は長年の友人である"サム"の名前にちなんで命名

バロッサ ヴァレーは伝統的に酒精強化ワインも生産していたゾーンで、ペドロヒメネスに加え、セミヨンも、かつては酒精強化ワインのために栽培されていました。白ブドウ品種としては収穫時期も遅く、葉の茂みの陰になる房の上部まできっちり完熟してから収穫を行います。ワイン名の「サミオン」は長年の友人である"サム"の名前にちなんで命名されました。

陶器の卵型タンクで、秋の終わりから冬にかけて熟成

畑はバロッサ東部のヴァイン ヴェイル地域にあるイエローオレンジ色の粘土層が下部にある砂地土壌。ブドウは有機栽培で育てられた樹齢60-105年のセミヨン100％を使用。2月の第3週に少し熟したスタイルで収穫して全房圧搾。ステンレスタンクで発酵させた後、絞ってから陶器の卵型タンクで、秋の終わりから冬にかけて熟成。このワインは上質な澱とともに瓶詰めされるため、グラスの中で若干の濁りが見られます。

華やかさと程よい重みと風味を備えたセミヨン

高樹齢のブドウから造られたワインはバランスが取れています。セミヨンの素晴らしい酸味と、古樹からくる余韻の長さ。800mmの砂の下にあるイエローオレンジ色の粘土が中盤の味わいに厚みを与えています。華やかさと程よい重みと風味を備えたセミヨンです。

トム ショブルックはフラックスマン ヴァレーで有機栽培のブドウから手作業でワインを造っている自然派の造り手。バロッサ出身のトムは農業を学んだ後、イタリアに渡り、キャンティ クラシコのリエチネで、ショーン オキャラハン氏の元で6年間働きました。2007年彼はオーストラリアに戻り、バロッサ ヴァレーにバイオダイナミック、低介入、自然なワイン造りを紹介。その後ビオディナミ農法に重点を置いたブドウ園を設立。地を尊重し、調和のとれたイキイキとしたワインを生み出す有機農法を採用しました。

現在、バロッサのフラックスマン ヴァレーに2ヘクタールのブドウ畑があり、2019年からブドウを収穫しています。収穫量はそれほど多くないですが、トムにとっては自宅の苗床で挿し木から育てたブドウの木の果実を育てる事はとてもエキサイティングな事でした。最終的には5ヘクタールほどのブドウ畑、果樹とナッツの混植果樹園となる予定です。

ワイナリーは海抜540メートルに位置。土壌は古い酸性土壌で、黄色いオレンジ色の粘土の上に砂質ロームが重なっています。砂質ローム層にはローズクォーツが散在し、粘土層には雲母が混ざっています。出来上がったワインは無駄がなく引き締まり、繊細な酸を保持しています。当面はバロッサ東部のヴァイン ヴェイル地域の古い畑からも少量のワインを造り続けていきます。