ワイナリー創立35周年を記念して造られたシャルドネ100％「PRブリュット」

ワイナリー創立35周年を祝って誕生したワイン。P.R.とは、創業者であり、フランチャコルタ協会の創設にも貢献し、初代会長を務めた、Paolo Rovettaへの敬意を表して名づけられました。シャルドネ100％から成るブラン ド ブランで、リザーブワイン（35%）の広がり、ストラクチャー、複雑さと、最も条件のよい畑で採れるシャルドネ（65%）に典型的なエレガントさ、魅力的な繊細さとのバランスを熱心に研究した成果が表現されたワインです。

「ランクがひとつ上がった雰囲気」のブラン ド ブラン

2017年7月に「ヴィーノ デッラ パーチェ」の内藤和雄ソムリエと試飲しました。「他のフランチャコルタに比べ酸がしっかりとしています。35％リザーブワインを使っていますが、酸の高いブドウを使っているのでフレッシュさがあります、フィネスがあり、優雅でクリスピー。香りも楽しめ、「ランクがひとつ上がった雰囲気」があります。心なしか残糖も少なく感じます。ミネラルも高めで存在感があります、骨格があり、塩っぽいミネラルがあり、キメ細やかなワイン。アッパーな接待や普段はシャンパーニュを飲むような経験値のある方にアペリティーヴォで飲む感じのフランチャコルタですね。寿司だとしっかりと包丁仕事が入った質の良い赤貝もいいですね。塩味もあるので小さなアワビ、鰆、太刀魚にも合います。非常に整った辛口の味わいがあります。プリマキュヴェが入門編とするならば、PRブリュットは「より良い食事を欲する味わい」があります。」と話してくれました。

複雑性とエレガントさを持ち合わせたフランチャコルタ

フランチャコルタDOCG エリアでボルナート、ブレーシャ、チェッラティカ、エルブスコ、モンテロトンド、プロヴァリオ、プロヴェッゼ、コローニェ、パッシラーノ、アドロ近郊

の丘陵にある15のクリュのシャルドネから造られます。65％はクリュのブドウで残り35%はリザーブワインを使用します。ブドウを選別し、上質なもの（全体の58%以下の量）をソフトプレス。一次発酵はステンレスタンクと、一部はオーク樽で行います。単一畑毎に別々に醸造しブレンド。最低24 ヶ月間の瓶内二次醗酵を経てリリースされます。複雑性とエレガントさを持ち合わせた、白ブドウのみで造られたブラン ド ブランのフランチャコルタです。

「モンテ・ロッサ」は、フランチャコルタワイン協会の初代会長を務めたパオロ氏が経営するワイナリー。1972年の創業で、家族経営の小規模ワイナリーながら、その実力は高く、フランチャコルタのトップワイナリーのひとつとして評価されています。

フランチャコルタ地区の多くの造り手はスパークリング以外にもスティルワインを造るワイナリーも多いのですが、モンテロッサはD.O.C.G.フランチャコルタだけを生産。つまり、「スパークリングワインの生産」だけにワイナリーの力の全てを注いでいます。

ワイナリーのフラッグシップはなんと言ってもカボション フランチャコルタ ブリュット。出来のいい年だけに造られる、ヴィンテージ表示(ミッレジマート)のフランチャコルタ。実に40ヶ月以上の長期熟成を経て生まれます。タバコやスパイスを感じさせる香りは複雑でパワフル。ソフトできめ細かな泡立ちはまるでムースのよう。イタリアで最も権威のあるワイン評価誌『ガンベロロッソ2004版』で年間最優秀スプマンテの栄誉に輝き、その地位を不動のものにしました。