テロワールと品種の個性を表現した高質なワインを手掛けるマルケの協同組合「モンカロ」。このワインはロッソ ピチェーノ スペリオーレ地区のカンポ デッレ ムーラ村で収穫されたモンテプルチャーノ主体のワイン。力強く濃厚な長期熟成のスタイルですが、現地での長い熟成を経て今回日本に入荷されました。果実の密度はありつつ、滑らかな質感に熟成され、今まさに飲み頃を迎えています！

アリエ産大樽とバリックで12ヶ月熟成

畑はロッソ ピチェーノ スペリオーレ地区のど真ん中に位置するカンポ デッレ ムーラ村の区画。標高260ｍにある南と南東向き、砂と岩の多い沖積土壌。ブドウはモンテプルチャーノ70％、サンジョヴェーゼ30％をブレンド。剪定とグリーンハーベストで生産量を落としています。晩熟品種のモンテプルチャーノを畑で厳しく選果し、手摘みで収穫。 小さいタンクで発酵。20-30hlのアリエ産大樽とバリックで12ヶ月熟成。ボトリング後も最低12ヶ月の瓶熟成を行っています。

現地での長い熟成を経て、滑らかな質感に熟成

ガーネット色を帯びた透明感のある深いルビー色。熟したベリー、チェリージャムと紫の芳香。厚みある味わい、滑らかでオイリーなタッチ。濃厚で芳醇なワインの要素をしっかりと持った、長期熟成タイプのワインです。この2012年は現地での長い熟成を経て、日本に今回入荷されました。果実の密度はありつつ、滑らかな質感に熟成されております。

マルケ州内重要な3生産地に醸造所を構える共同組合

モンカロ社はイタリア中部、アドリア海に面したマルケ州にある協同組合で、伝統的なヴェルディッキオ生産の中心地モンテカロットにあります。設立は1964年で、所有する畑は約900ヘクタール。州内の重要な３つの生産地（モンテカロット、コーネロ山の斜面、ピチェーノの生産地）に醸造所を持ち、それぞれの個性を大切にしたワイン造りを行っています。

より自然なブドウ栽培と高品質でリーズナブルな価格設定

畑の改殖，収量制限、最新の醸造技術・設備の導入とたいへん意欲的、社長以下精力的にワイン造りに取り組んでいます。1980年からは徐々に有機栽培に着手、病害等と戦うのではなくそれらを防ぐ発想の下、より自然な方法で葡萄を栽培しています。イタリアワインの品質向上と海外へのアピールを目的としたB.A.V.Iイタリアワインコンクールで最多受賞を誇る、マルケ州で最も有名なワイナリーの一つ。価格が驚くほどリーズナブルなのも魅力です。

MONCAROワインを醸造する3つのワイナリー

モンカロ社は、在来品種栽培に最も適した地域に4つのワイナリーを所有しており、内3つのワイナリーで、モンカロブランドワインを醸造しています。

1.ヴェルディッキオ・ワイナリー - モンテカロット（Montecarotto）

マルケ州北部の比較的涼しい地域。モンカロの本拠地で、1972年に設立。約800haのブドウ園があり、その内約450haはヴェルディッキオ・デイ カステッリ ディ イエージ クラッシコの畑になります。

2.コーネロ・ワイナリー - カメラーノ（Camerano）

コーネロ山の斜面に位置する冷涼な地域。ワイナリーは1990年に設立。モンカロが設備投資を開始して1995年にモンカロの所有となる。

188haのブドウ園があり、その内122haはロッソ コーネロDOCとコーネロDOCGのブドウ園になります。

3.ピチェーノ・ワイナリー - アクアヴィーヴァ・ピセナ（Acquaviva Picena）

マルケ州南部 アブルッツォ州との州境にある比較的温暖な地域。1965年に設立。1990年後半より協働運営後 1999年にモンカロの所有となる。約580haのブドウ園があり、その内約400haはロッソ ピチェーノ スペリオーレの畑になります。