ヴェネトに根付く白ワイン「ビアンコ ディ クストーツァ」の生みの親、ピオーナ家がロンバルディアで手掛ける「ラ プレンディーナ」のソーヴィニョン。豊かな果実味とアロマにこだわって造る、他にない個性のソーヴィニョンです！

ガルダ湖のソーヴィニョンという独自の個性を表現

ラプレンディーナのオーナーのルチアーノ ピルーナ氏は、ガルダ湖の丘でワイン造りをしている独自の個性を表現するため、アプリコットや桃といったアロマティックな香りがするソーヴィニョンブランを探しました。その結果、イタリア原産のクローンと、フランスのロワールの2種類のクローンを選んで、計3種類を使うことにしました。

除梗したブドウは破砕し、冷却して圧搾。そのまま数時間置いて、ブドウの成分の抽出します。一部は、凍らせてから0度まで戻して搾った氷結果汁を使います。マロラクティック発酵を避け酒石酸を減らすため、発酵の終わりに冷却。ワインに複雑さを与えるために、全体の20％をバリック（新樽）で熟成。4月にブレンド。

一般的なソーヴィニョンよりも酸が低く、果実味が強い。ルチアーノ氏の好きなスタイル

果実の豊かなアロマにソーヴィニョンらしい青々したニュアンスも感じるアロマ。飲むと心地よい果実味が口の中を広がり、程よい酸が綺麗に溶け込んでいます。「このワインは、一般的なソーヴィニョンブランよりも酸が少し低く、果実味が強いかもしれません。ほかの北イタリアで造られるソーヴィニョンブランとは違います。このスタイルのソーヴィニョンブランが私のワインであり、大好きです。」とオーナーのルチアーノ氏は話しています。

土着品種で造るカヴァルキーナ、国際品種をメインにするラプレンディーナ

『ガンベロロッソ』で最高賞を獲得するクストーツァの最高峰アメデオで知られる「カヴァルキーナ」。ピオーナ家が手掛けるこのカヴァルキーナの畑とプレンディーナの畑はどちらもガルダ湖によって形成された土壌です。互いの距離も15kmほどしか離れておらず、気象条件もよく似ています。違いはブドウ栽培の歴史。カヴァルキーナは、ガルガネガやコルヴィーナ、ロンディネッラなどの土着品種を栽培、一方、ラプレンディーナではメルロやカベルネソーヴィニョンなどの国際品種を栽培しています。

ヴェネト州のクストーツァの地でワイン造りをするジュリエット ピオーナが、1958年に買取り、品質の高いワインを求める市場の新しいトレンドに応えるべく、カベルネ ソーヴィニヨン、メルロやソーヴィニヨン ブランといったフランス品種の栽培を始めました。

当初はカヴァルキーナの名前で販売しその後初めてプレンディーナの名前で販売されたワインは、イタリア料界の巨匠グアルティエーロ マルケージのために1980年に瓶詰めされたメルロでした。

1990年には全てのワインがプレンディーナの名で売られるようになりました。ボルドー品種（特にメルロ）を中心とした新しいスタイルのワイン造りで成功を収めています。70haの土地を所有し、50haに葡萄が植えられています。プレンディーナはガルダ湖の南5ｋｍにあります。ガルダ湖は、昼夜の温度差、最適な風通しをもたらし、丘の斜面は赤ワイン用のブドウに欠かせない太陽の光をもたらします。土壌は混じり合っていて、粘土が主で、他は石灰岩ですが、ｐｈは高くなっています。

畑は最近になって、DOCに認定されました。オーガニックではありませんが、ブドウ1本ごとに葉を見て、1本ごとに手を施しています。プレンディーナのワインは、当初は見事な白ワインで有名でした。しかし数年前から赤ワインの品質もメキメキ上昇しています。一見顔のように見えるラベルの絵は、かつて船乗りだったピオーナの経歴にちなんでおり、海を渡る自分の船とそれに併走して泳ぐ鯨を描いたものです。