フリウリを拠点に構える自然派の造り手「ブレッサン」。このワインは同じ区画にまぜこぜに植えられているカベルネ フランとスキオッペッティーノを混醸した赤ワイン。ブドウを30日間かけて自然発酵した後に、オークの20HL大樽で3年間熟成しています。ベリーが重なりあう香りや、トリュフなどの複雑なアロマ。力強さとしなやかさが、良い具合に拮抗しています。スモーキーで個性的な、果実感溢れる熟成赤ワインです。

オークの20HL大樽で3年間熟成

エゴの区画はカベルネ フランとスキオッペッティーノがまぜこぜに植えられています。ブドウが過熟ぎみになった時点で手作業で収穫。除梗と破砕を行い、数回のパンチング ダウンを行いながら、30日間かけて自然発酵。その後225Lのフレンチオーク樽でゆっくりと二次発酵。ステンレスタンクでブレンド。オークの20HL大樽で3年間熟成。濾過はしないでボトリングしています。

ベルベットのような濃厚さ、ベリーの香りのシンフォニー

“エゴイズム”という言葉の語源であるエゴはもともと“自我”という意味。外来種(異文化)と土着品種(伝統)を混醸するという選択、行為によって、ワインにフルヴィオ自身(エゴ)も投影しています。ボトルには1本1本手書きのサインが書かれています。ベルベットのような濃厚さ、ベリーの香りのシンフォニー。苔やコショウを思わせるブーケに、香ばしい樽香やタール、トリュフ、香木などの複雑なアロマ。力強さと、しなやかさが、いい具合に拮抗しています。スモーキーで個性的な、果実感溢れる赤ワインです。

尊大な雰囲気はありつつも抜群の飲み心地

同一区画のスキオペッティーノとカベルネフランを混醸したワイン。（2018ヴィンテージは）尊大な雰囲気はありつつも抜群の飲み心地があります。（インポーターのヴィナイオータ社コメントより）。

ブレッサン家により9世代に渡って営まれるワイナリー。現当主フルヴィオはその歯に衣を着せぬ発言で周囲に誤解を与えやすいが、実際の本人は知的で心優しく信念を曲げない強い覚悟の持ち主です。家業を継ぐ前は小児癌の末期の子供たちのセラピストをしていました。白ワインのラインナップは、単一品種で造られる ものが3種類、リボッラ&フリウラーノ＆マルヴァジーアの伝統的なブレンドで造 られる白の1種類で計4種、栽培が非常に難しいモスカートローザ（果皮が赤みがかっているマスカットで、完熟してないと独特の苦みがあり、完熟するとブド ウの粒が房から外れ落ちてしまうそう)でロゼワイン、赤ワイン用の品種は、伝統品種スキオペッティーノ（リボッラ　ネーラ）とピニョーロ、そして国際的品種としては、メルロー、カベルネ　フラン&カベルネ　ソーヴィニョン、ピノ　ネーロを栽培し、単一品種で出す時もあれば、いろいろブレンドして醸造することもあります。