2020年にDOCGに昇格したテッレ アルフィエーリ唯一の自然派「ヴェンゴレ」がアンフォラで造り上げるテッレ アルフィエーリ ネッビオーロ「ミニャーヌ」。バラ、コショウ、ヘーゼルナッツのノートを連想させるスパイシーで力強い香り。エレガントで持続性がありバランスのとれた味わいです。

アンフォラによる発酵と60日間のマセラシオン

ブドウはオーガニック（Ecocert認証）で育てられたネッビオーロ100%を使用。畑は緩やかな斜面のふもとにある、凝灰岩の土壌です。手摘みで収穫したネッビオーロをアンフォラで天然酵母による自然発酵。60日間のマセラシオン。テラコッタ製アンフォラにて10ヶ月熟成しています。SO2量は31mg/L。ヴィーガンの認証も取得しています。

エレガントで持続性があり、バランスのとれた味わい

ワイン名の「ミニャーヌ」は、チステルナ ダスティ地区のリオ マッジョーレ川沿いの谷底にある、ローマ時代の地名に由来します。ルビーレッドにガーネットの輝き。バラ、コショウ、ヘーゼルナッツのノートを連想させるスパイシーで力強いブーケ。エレガントで持続性があり、バランスのとれた味わいです。キノコのタリアテッレ、野菜のリゾット、赤身肉、ジビエ、熟成チーズと相性抜群です！

ピエモンテのテッレ アルフィエリ地区で、三姉妹によって運営されている小規模なワイナリー「カッシーナ ヴェンゴレ」。醸造家である長女のルクレツィアが中心となり、2人の妹と共に彼女が生まれ育った土地で、自然に調和したワインを造るという夢を実現しています。ブドウ畑は円形劇場のような渓谷の斜面に広がっていて、周りは自然の森の尾根に囲まれています。この付近は乾燥した丘陵地帯ですが、この場所には水源となる泉があり、その潤いがもたらす豊かな土壌が広がっています。

この26ヘクタールの単一区画で、100％有機栽培を行っており、そこは自然が溢れ、生物多様性の宝庫となっています。

春には様々な種類の植物の花が咲き誇り、まるで天国のような景色に。沢山の昆虫や動物も生息しており、ブドウ畑は生命力に溢れています。ただ自然任せにするのではなく、野生のハーブや豆類をブドウの木の間で育て、土壌の肥沃さと生命力を維持するための緑肥として活用する等、より良い葡萄を栽培するためにしっかりとした管理が行われています。

醸造家のルクレツィア曰く、「良いワインを造るためには良いブドウが必要であり、良いブドウは自然と調和した生物多様性に富んだ生態系の中から生まれる。ブドウ畑は生態系に必要な一部となる必要があり、ワイン生産の名の下に生態系を犠牲にすることは許されない。私達は厳格な倫理に従って行動し、自然への介入を最小限に抑え、生物多様性に富んだ生態系を保っている」と語っています。

ルクレツィアはまだ若いながらも、しっかりとした考えをもってワイン造りに取り組むその姿勢は称賛に値します。また彼女は、僅か12歳の時に自らの意思でヴィーガン（菜食主義者）となり、それ以来、ヴィーガンかつオーガニックな生活スタイルを続けており、当然ながらワイン造りにおいても、ヴィーガン、オーガニックを100％実践しています。

カッシーナ ヴェンゴレの歴史はまだ浅く、かつ三姉妹が運営しているということで、どんなワインなのか想像がつかないかもしれませんが、彼女達が造るワインは本当に素晴らしく、美しくて綺麗な味わいです。