シャブリ市内から数キロ離れたコミューンに位置する「ドメーヌ デュ コロンビエ」、その家族経営ならではの味わい深さが感じられるスタンダードシャブリです。

通常、大規模な醸造では難しいと言われている天然酵母による醗酵管理ですが、ドメーヌ デュ コロンビエでは小さく区画ごとに収穫されたブドウをそれぞれ醗酵させることで、それを可能にしています。これにより、テロワールの個性がよりしっかりとワインに映し出すことが出来る、このことが個人家族ドメーヌの強みです。また、ワイン評論家や専門家の評価も高く、シャブリで見逃すことの出来ない生産者の一人と位置付けられています。

緑がかった明るい黄色をしており、レモンやグレープフルーツの混じった白い花のアロマ、ミネラルと魅力的な果実味が長く続きます。料理とのペアリングも合わせやすく、生牡蠣とシャブリの組み合わせはもちろんですが、生ハムやサラミ等のシャルキュトゥリーを始め、鮮魚料理やガーリックバターとパセリを使ったパン粉焼きで知られるブルゴーニュ風エスカルゴなどと合わせるのもおすすめです。

シャブリ市街から北へ約5 km、「ドメーヌ デュ コロンビエ」は「フォントゥネイ プレ シャブリ」というグラン クリュの陰に隠れた人口約150人の小さなコミューンに位置しています。

1887年に創設されたこのドメーヌは多くの世代にわたって受け継がれてきた家族経営で、ギー モットがシャブリの醸造を専門としたのは1957年のことでした。現在では、3人の息子ジャン ルイ、ティエリー、そしてヴァンサンが55 haのブドウ畑を管理しています。

その畑は一途にシャルドネのみが栽培され、ドライでクリア、生き生きとした軽やかな白ワインを生み出し、繊細な緑がかった白い光沢がある特徴的な色を帯びています。1980年代半ばに瓶詰めワインの販売が開始され、現在では年間43万本を生産するまでとなり、その内80％が輸出されています。AOCシャブリの他に、プティ シャブリ、プルミエクリュ、そしてグラン クリュの計4つのAOC畑を所有しています。

常にワイン専門誌等の高評価を受けているシャブリ地区で特に重要な生産者の一人

専門誌等の評価は高く、「ル ギッド アシェット デ ヴァン」に毎年のように星付きで掲載され、ワインに関する著述やコメントで知られるイギリスのワイン評論家ヒュー ジョンソンがフランスのワイン銘醸地を網羅した大図鑑「ザ ワイン アトラス オブ フランス」には、シャブリの『特に重要な生産者』のひとつとしてドメーヌ デュ コロンビエが挙げられています。

また日本では 、ワイン専門誌「ワイン王国」No.23のシャブリ特集で、元ブルゴーニュ大学醸造学部学部長ミシェル フイヤと元ブルゴーニュワイン委員会シャブリ支部長で醸造家のヴェロニク ヴァルノが勧める24のシャブリとそれらの生産者のひとつに、ドメーヌ デュ コロンビエの「シャブリ プルミエ クリュ フルショーム」が選ばれました。加えて、同誌には生産者についての解説、ボトル写真が添えられ、現地で行われた上記2人の専門家のテイスティングコメントが掲載されています。