トスカニーイタリアワイン専門店 / フランチャコルタ

フランチャコルタについて

フランチャコルタは北イタリアのロンバルディア州で造られる、イタリアを代表する瓶内二次発酵の発泡性ワインです。1995年、瓶内二次発酵のみで造られるワインとして初めてDOCGに認定されました。

フランチャコルタの産地はロンバルディア州のコモ湖とガルダ湖の間にあるイゼオ湖の南に広がるエリア。ここは氷河期が終わった後、様々な土壌が積み重なってできた氷堆積土壌で形成されたやせた土地で水はけがよく、農作物には向かないと思われていましたが、唯一例外がブドウで16世紀より高級ワインが造られてきました。

発泡性ワイン産地としての歴史は比較的浅く、1950年代のこと。若きエノロゴ、フランコジリアーニが友人のグイドベルルッキに「ここでシャンパンのようなワインを造らないか？」ともちかけたのがはじまりです。そして1961年にピノディフランチャコルタが誕生、瓶内二次発酵ワインのフランチャコルタの歴史が始まり、大小さまざまな生産者達の努力によって現在のフランチャコルタの地位を築き上げていきました。

生産地：ロンバルディア州　ブレーシャ県
品種：シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネーロ、エルバマット
タイプ発泡白、発泡ロゼ

■フランチャコルタはスプマンテではない: 「フランチャコルタ」という呼称だけで原産地の領域や生産方式などのワインそのものを明示することができるため、他の発泡性ワインには義務付けられている「スプマンテSpumante」の表記がフランチャコルタにはなく、それがフランチャコルタの生産者にとっての誇りであり、他のスプマンテと一緒にしてほしくないという自負の表れです。
■フランチャコルタならではの味わい: 柑橘類やパイナップルを思わせるフルーティーなアロマ。そしてチャーミングな果実味とミネラルの風味、調和の良さを感じる、実に心地の良い、飲んでいて明るい気持ちにさせてくれる魅力があります。シャンパーニュはスティルワインには向かない土地ですが、フランチャコルタはとてもレベルの高いスティルワインも造られています。
■フランチャコルタの熟成期間: 瓶内二次発酵終了後、澱とともに熟成させる期間が規定されています。

・ノンヴィンテージ　：18ヶ月以上
・ノンヴィンテージロゼ：24ヶ月以上
・ノンヴィンテージサテン：24ヶ月以上
・ミレジマート（ヴィンテージ表記）：30ヶ月以上
・リゼルヴァ：60ヶ月以上
■フランチャコルタのカテゴリ: 残糖値によって次のカテゴリーに分類されます。

・ドサージュゼロ　Dosaggio Zero（完全な辛口）：0～3g/リットル
・エキストラブリュット　Extra Brut（極めて辛口）：0～6g/リットル
・ブリュット Brut（辛口）：0～12g/リットル
・エキストラドライ Extra Dry（ソフトな辛口）：12～17g/リットル
・セックもしくはドライ SecもしくはDry（ほのかに薄甘口）：17～32g/リットル
・ドゥミセック　Demi Sec（甘口）：32～50g/リットル
■フランチャコルタ「サテンSaten」: 白ブドウ（シャルドネとピノビアンコ（最大50%まで））のみで造るフランチャコルタで、かつ5気圧以下のものをサテンと名乗ることができます。