キャンティで最も小さなアペラシオン、キャンティ ルフィナの地で1827年より200年近く同族経営を続けていセルヴァピアーナ。このワインはサンジョヴェーゼとルフィーナの土地との親密な関係を表現したクラシックなスタイルのワイン「キャンティ ルフィナ」です。セルヴァピアーナのスタンダードラインになります。鮮やかなレッドチェリーの果実とバラの花びらやスミレの香り、レッドベリーの果実味が口中で広がるシルキーな味わいです

フレッシュな酸味、素晴らしいフィネスとエレガンス

ルフィーナのブドウ畑がある丘は、トスカーナとエミリア ロマーニャを隔てるアペニン山脈の麓にあります。山が近いため、夏は涼しく、昼夜の温度差が大きいという微気候が強く影響します。このため、ブドウは夏の間、ゆっくりと熟し、アニンのすべての芳香成分のバランスがよくなります。ワインはフレッシュな酸味、素晴らしいフィネスとエレガンス、シルキーなタンニンと長いアフターテイストを備えています。

樹齢15-40年以上のサンジョヴェーゼを使用

樹齢15-40年以上のサンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ、コロリーノ、マルヴァジア ネーラの3品種で5%のセパージュになっています。温度管理されたステンレスタンクにて自然酵母を使用して発酵。頻繁にポンプオーバーをしながら25日程マセラシオンを実施。25-30ヘクトリットルのフレンチオークの大樽にて10ヵ月の樽熟成（新樽は不使用）を行っています。少なくとも10年間はエイジングが出来る潜在力があります。

試飲で驚かされた数日経ってもブレない酸とミネラルの美しさ

2017年2月にトスカニースタッフ試飲で飲んでみました。開けたてはやや閉じ気味でしたが、1時間程経つと酸とミネラルが顔を出しはじめ、バランスも取れてきます。特筆すべきは翌日、翌々日まで楽しめるブレない酸とミネラルの美しさ。日増しにサンジョヴェーゼの魅力的な伸びやかな味わいとバランスの良さが心地よく口中に広がっていきます。

キャンティ全域最小DOCGルフィナで200年続くセルヴァピアーナ

フィレンツェ市から北東へ約25キロ、トスカーナとエミリア ロマーニャを隔てるアペニン山脈の山間に位置するキャンティ全域最小のDOCG、キャンティ ルフィナ。中世にその高台にフィレンツェ市を外敵から守る見張り塔として建立され、後ルネッサンス期には司教、貴族の避暑地として利用されていた長い歴史を持っています。1827年にミシェル ジュンティーニ氏の手に渡り、以来200年近く同族経営を続けています。

長い余韻とエレガントなワインを産み出すルフィナのテロワール表現する最良の造り手

山からの涼風とシエーヴェ川の影響を受けるルフィナ一帯は夏場が涼しく、朝夕の寒暖差が大きい事からぶどうの育成期間が長く自然と酸味が残り、アロマが華やかでシルキーなタンニンと長い余韻を持つエレガントなワインを産み出すテロワールを有しています。セルヴァピアーナはキャンティ ルフィナの特徴を表したワインを手掛ける最良の造り手として古くから名を知られる名門としてその名を知られています。

1979年にサンジョヴェーゼ100％のクリュ「 ブッチェルキアーレ」をリリース

テロワールの特徴を表し長期熟成に耐えうるワイン造りが信条であるセルヴァピアーナの名声はルフィナの特異性を確信し、地域全体の評判を高める為に情熱を注ぎ続けた名門アンティノリ家の一族である先代フランチェスコ ジュンティーニ アンティノリ氏により築かれます。1978年には後に著名なエノロゴとしてイタリア中数多のワイナリーの作品を手掛ける事となるフランコ ベルナベイ氏の才能をいち早くを見出し、醸造コンサルタントとして招聘し、その関係は今もなお続いています。1979年にはサンジョヴェーゼ100％の単一畑ワイン「ブッチェルキアーレ」をリリースし、ルフィナのワインが持つ長期熟成の可能性をいち早く世に実証しています。

セラー有機栽培によるピュアで精密さが増したナチュラルなワインへと進化

フランチェスコは1953年から彼の右腕としてセルヴァピアーナで働いていたエステート マネージャー、フランコ マセッティ氏の急逝により残された彼の子供、フェデリコとシルヴィア兄妹を1994年に養子として迎え入れます。セルヴァピアーナで生まれ育っていた兄妹は義理父の教えを忠実に守り、1997年より義理父の引退を機に現在6代目として運営全般に携わるようになります。

元来より自然と故郷を愛するフェデリコは1990年から一部区画で実践していた有機栽培を推進し、現在所有する60haのぶどう畑を全てビオへ転換、2015年産よりICEA認証取得。2005年には古く点在していた醸造設備を一掃してセラーを改築した事により作業効率が格段と上がり、より万全な状態での醸造が可能となりました。100％天然酵母による発酵、酸化防止剤の使用量を最低限まで抑え、より一層味わいがピュアで精密さを増したナチュラルなワインへと進化を遂げています。