南仏の自然派"ドメーヌ グラムノン"のコート デュ ローヌ「シエラ デュ シュッド」です。ビオロジック栽培で育てた樹齢30年以下のシラーを使用。土着酵母で発酵させて、セメントタンクで7ヶ月熟成（一部は木製樽熟成）させています。SO2は醸造中も瓶詰め時も無添加です。ブラックチェリーやスパイスの風味。繊細なタンニンとフレッシュな酸味を備えた、ふくよかでベルベットのような口当たりのシラーです！

SO2は醸造中も瓶詰め時も無添加

ブドウは1980-2010年代に植えられた、ビオロジックで育てたシラー100％を使用。畑は標高350mにある粘土質と石灰質の土壌。手摘みで収獲したブドウを、除梗後にセメントタンクで2週間のマセレーション。セメントタンクで7ヶ月の熟成（一部は木製樽熟成）。通常はイースターの後に瓶詰めしています。SO2は醸造中も瓶詰め時も無添加です。

ふくよかでベルベットのような口当たりのシラー

ワイン名は"Syrah du Sud＝南のシラー"と付けたいが、コート デュ ローヌでは品種名のラベル表記が認められていないため"Syrah du Sud"をもじって"Sierra du Sud＝南の山脈"と名付けています。グルナッシュに比べて、よりインキーな黒さのある色調。野生のハーブ、ブラックチェリー、ブラックベリーなどの香り、ペッパーなどのスパイスの風味も。ほのかなバニラのニュアンス。繊細なタンニンとフレッシュな酸味。ふくよかでベルベットのような口当たりのシラーです。アフターに長い余韻が残ります。

ドメーヌ グラムノンはコート デュ ローヌ中部、モンテリマールの街から車で東に40分ほどのモンブリゾン シュル レでローラン＆オージェ夫妻が1979年に創業したワイナリー。ワイナリー名の"グラムノン"は彼らがセラーと主だった畑を所有するエリアの名前です。当初からビオロジックを続け、尊敬を集める今や南仏自然派ワインのリーダー的ワイナリーです。1990年代にはビオディナミに転換しつつ畑を広げ、現在は26haを所有。ドメーヌ創業時、最初のキュヴェとなった「セップ セントネール ラ メメ」は樹齢100年以上の古木のみで造られています（ゆえ、収量わずか20hl/ha）。他にも50年以上の古木のブドウのみで醸造するキュヴェを３つ生産しています。

オーナーのローラン夫妻が畑を購入した際、モンブリゾン村では化学肥料興隆以前の昔ながらのビオロジック農法が続いており、現在では真摯なビオロジックと呼ばれる栽培が、周囲の農家からは当時「普通の栽培法」でした。現在は多くの畑を馬で耕作。醸造中はSO2無添加で、キュヴェにより瓶詰め時も無添加。1999年、当主のフィリップが他界したが、その後は長年栽培と醸造を助けたミッシェル夫人がドメーヌを継続して拡張。2006年には息子のマキシムがワイン造りに参画し、マイクロ ネゴス（SARLマキシム・フランソワ・ローラン）も開始しました。