ヴェネトの自然派"アッラ コスティエッラ"の当主フィリッポ ガンバの妻エリーザが2021年創業した"カルパネーゼ エリーザ"の「ボーラ ビアンコ」です。無農薬栽培で育てた樹齢50年のタイ ビアンコとリースリングを使用。セメントタンクで自然酵母発酵して11ヶ月熟成させています。リンゴやはっさく、蜂蜜の香り。洗練された上質な酸味が口の中全体に美しく広がり、繊細ながらも旨味のある果実味と余韻の蜜が格別です！

セメントタンクで自然酵母発酵して11ヶ月熟成

畑はチント エウガネイ地区の標高170ｍにある火山性土壌。無農薬栽培で育てた樹齢50年のタイ ビアンコ50％、リースリング50％を使用。9月後半に手摘みで収穫して、セメントタンクで自然酵母発酵。4-5日間マセラシオン。発酵後、澱引き。引き続きマロラティック発酵を実施。冬季中に再度の澱引きを行い、その後11ヶ月熟成。翌年の収穫前に無濾過で瓶詰めしています。

繊細ながらも旨味のある果実味と蜜の余韻

リンゴやはっさく、蜂蜜、金木犀、石、ライチを連想させる硬質なミネラルのトーン。華やかな自然なボタニカルな香り。洗練された上質な酸味が口の中全体に美しく広がり、繊細ながらも旨味のある果実味と余韻の蜜が格別です！

「ボーラ」とは北から吹き降ろす寒冷風の意味

ワイン名の「ボーラ」とは北または北東から吹き降ろす寒冷風です。エウガネイ丘陵のロヴァロッラ山の砦に住んでいたエリーザの祖父へのオマージュとして命名されました。祖父が住んでいた場所では常にボーラが吹いており、冬はこの風のおかげで家の周りに霧が出ず、丘の先端は一面霧の白い海から現れた島の様に見えていました。その光景から祖父の一家は「ボーラ一家」というニックネームで呼ばれていました。

ヴェネト州のエウガネエ丘陵地域公園に含まれる、県内唯一の高台にあるチント エウガネオ。この地域の生産者「アッラ コスティエッラ」の当主フィリッポ ガンバの妻「エリーザ」はこの土地を愛し敬意を示すために2021年に新たなワイナリーとして「カルパネーゼ エリーザ」を立ち上げました。エリーザはアッラ コスティエッラでフィリッポと共に長くワイン造りに携わってきました。彼女が新たなプロジェクトに取り組むことを決めたのは、この地域を感じられるワインを自ら造りたいと考えたからです。

彼女がワインを造るにあたり重要と考えるのは、何よりもまず"良いブドウ"を生産すること。ボトルの中に込めようとしているのは、ワインをはるかに超えた、この土地に対する敬意です。ブドウ畑は無農薬栽培。火山性土壌で南西向きの標高170ｍの立地。50年以上の高い樹齢のブドウの樹です。栽培品種はリースリング、タイ ビアンコ、カベルネ フラン、カベルネ ソーヴィニヨンです。醸造で使用するのはコスティエッラと同じくセメントタンク。ワインの味わいは「太陽に照らされた畑の緑を感じれるようなワイン」を目指しています。

産まれたてのワイナリーということもあり、ブドウ畑の管理はエリーザによって行われていますが、醸造はフィリッポの協力を仰いでいます。そばで見てきた妻だからこそ、夫のワイン造りには絶対的な信頼を持っています。夫婦として、またワイン造りのパートナーとしてこれからも二人三脚でこの土地を表現するワインを造り続けてくれることでしょう。