ラ ブラチェスカは、古代ローマ時代からワイン造りの歴史を持つコルトーナに位置します。1990年にアンティノリが購入し、新しいワイナリーとして設立。歴史あるテロワールとアンティノリ社の革新的なワイン造りが融合し、興味深いワインが造られています。このワインはシラー100％で造られた、凝縮した旨味とエレガントな余韻を愉しめる赤ワインです。『ルカマローニ』で93点を獲得しています。（2020Vintage）

シラー種に適している、コルトーナの畑

ラ ブラチェスカがコルトーナに所有する畑は、海抜280-300ｍにあり、粘土層と火山灰による赤土層の複雑な土壌で構成されています。近くの湖から吹く風の影響で、地中海性の気候となっており、温暖な気候と程良い冷気が素晴らしいバランスを保っているおかげで、ブドウは十分に熟成。多くの国際品種が造られていますが、とりわけシラー種が適しているとされ、高品質なシラーを使用した、濃厚かつエレガントなスタイルのワインが造られています。

アケーロとは、女性とワインを愛した神話の中の神様の名前

アケーロはコルトーナのシラーを使った、パーカーポイントやワインスペクテーターにて高評価を獲得する「ブラマソーレ」の弟分的ワインで、よりカジュアルにお愉しみいただける1本。アケーロとは女性とワインを愛した神話の中の神様の名前から名付けられています。収穫されたシラーは醸造後、70%は1-2年使用したフレンチオークにて熟成。残り30％はステンレスタンクにて熟成した後ブレンドされ出荷されます。

凝縮感がありつつエレガントな味わい

色合いは濃いルビー色。グラスに注ぐとブラックベリーやプラムの濃厚なアロマが広がります。ジューシーな果実味に黒コショウのスパイシーな風味、そして適度な酸味がエレガントな味わいを引き出しています。しっかりとしたタンニンが余韻まで楽しませてくれるのも魅力です。凝縮感がありつつエレガントな味わいなので、ポークソテーやラム肉、生ハムなど幅広いお肉料理との相性が抜群です。

歴史あるテロワールとアンティノリ社の革新的なワイン造りが融合

ラ ブラチェスカというワイナリー名はかつての所有者であったブラッチ家の名前に由来しています。刀を持った腕のロゴは、ブラッチ家の権力とイタリア語の腕(Bracci)の両方の意味が込められています。紀元前7世紀頃から記録が残る歴史あるこの土地には、その時代の古墳や遺跡が残されています。この歴史あるテロワールを1990年にアンティノリが購入し、新しいワイナリーとしてスタートしました。アンティノリ社の革新的なワイン造りが融合し、興味深いワインが造られています。

性格の全く異なる２つの優良区画を所有

ラ ブラチェスカの魅力は、何といってもモンテプルチアーノ地区とコルトーナ地区に、性格の全く異なる２つの優良区画を所有していることです。ひとつはヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノD.O.C.G.として有名であり、伝統的なモンテプルチアーノの中心部です。もうひとつは国際品種シラーが植えられたコルトーナの丘の上のエリアです。この２つは比較的近い距離にありますが、全く違う個性がありそれぞれのテロワールに適したブドウ品種からその土地の個性を素直に表現したワインを造り出しています。