自然派トスカーナ「パーチナ」の新しいワイン「ドネスコ」。2016ヴィンテージまではイル セコンド(2番目)という名前で売っていたワインに使用していたブドウを産する区画が、それなりの樹齢となり、しっかりした果実を生らせるようになったため、もはやセカンドラインとは呼べないのでは？ということで、2017ヴィンテージからSECONDOを並べ替えてDONESCO(ドネスコ)という名前でリリース！

丁寧な畑仕事を物語る「ブドウの生命力」

造り手の「パーチナ」は、キャンティクラシコ地区の南東部カステルヌォーヴォ・ベラルデンガに位置する西暦900年代に開墾された1000年以上も畑だったという歴史を持つ土地で、循環型の有機農法、野生酵母での発酵、酸化防止剤(SO2)を極力添加しないなど、いわゆる「自然派」と呼ばれるワイン造りを行っています。

彼らの生産者仲間である「ポデーレ レ ボンチエ」のワインもそうですが、ワインに共通して感じられるのは「ブドウの生命力」。名前だけの「オーガニックワイン」は沢山ありますが、重要なのは有機農法であるということよりも、いかに畑仕事を丁寧にし、ブドウの完熟を限界まで待ち、選別を高いレベルで行えるかということ。そうすることによって醸造過程でワインが酸化状態にさらされることにも負けないブドウが生まれるのです。

西暦900年代に修道院として建てられた土地の畑で造られるパーチナ

キャンティの南東部にある地区、カステルヌォーヴォ・ベラルデンガで､ステーファノ・ボルサとジョヴァンナ・ティエッツィ夫妻によって営まれるワイナリー。西暦900年代に修道院として建てられた建物とその当時に開墾されたブドウ畑や畑、森など40 haの敷地に､１７世紀にティエッツィ家が住みつき、現在に至る。

17世紀に行なっていたであろう循環型有機農法を実践

ブドウ畑は、キャンティクラシコD.O.C.制定の際に申請しなかったため、今なおコッリセネージの格付け。畑では17 世紀に彼らの祖先が行っていたであろう、循環型の有機農業を実践、ボルドー液以外の薬剤は一切使用せず、haあたり50hlに収量を抑えている。

野生酵母を使いノンフィルターでボトリング

ワイナリーでも野生酵母を使って、セメントのタンクで温度管理することなくマセレーションを行ない、醗酵の後に500-2500lの様々な大きさの樽へと移されボトリングまでの期間(約12ヶ月)を一回も樽の移し替えも行なわず、ノンフィルターでボトリング。二酸化硫黄の添加はボトリング前に極少量を使用するのみ。