ルイージ ダレッサンドロはトスカーナ州コルトーナのワイナリー。オーナーのマッシモは醸造家アッティリオ シェンツァ氏の指導のもと、この土地にどの品種に適しているのか詳細に分析し、結果シラーがこの土地に適していると確信、植え替えることを決断します。その後シラーで造る「ボスコ」が誕生、世界中で非常に高く評価されました。現在ではイタリアンシラーのリーダー的存在になっています。「ボスコ」は大樽とバリックで12-18ヶ月熟成。力強さと素晴らしくジューシーなフルボディなワインです。

イタリア最高のシラーに挙げられるルイージ ダレッサンドロの畑

植樹後10年以上の、より品質の高い房を厳選して造るイタリア最高のシラーに挙げられるルイージ ダレッサンドロの畑は1ヘクタールあたり7000株かつ、1株あたり約700グラムの収穫を行なう、高密植栽培かつ低収量で徹底的にグリーンハーベストを行った樹齢の高い樹のブドウを9月下旬から10月にかけて収穫します。

15～20日間のマセラシオンを行った後、バリックに移してマロラクティック発酵後、約12ヶ月間フレンチ オークのバリックで熟成させます。イタリアにおけるシラーのリーダー的存在の彼が造るワインは滑らかで凝縮感のある果実感に、黒コショウなどのスパイシーな香りが感じられます。キメの細やかなタンニンがあり、力強いボディながらもしなやかでバランスに長けた素晴らしいレベルの秀逸なシラーであると言えます。是非一度お試し下さい。

トスカーナ州南部にあるキアーナ渓谷に位置するこの周辺で最も大きなワイナリーのひとつ『テニメンティ ルイージ ダレッサンドロ』は１９６７年ルイージ・ダレッサンドロ氏によって買い取られ、当時この地方で主流であった大量生産を目的としたワイン造りを主に行ってきました。 ８０年代後半、ルイジ氏の３人の息子達に経営が引き継がれてから方針を180°転換し、「量より品質を重視するワイン造り」へといよいよ向かっていきます。

1988年には醸造家アッティリオ シェンツァ氏の指導のもと、この土地に最適の品種を探すための実験「ミクロヴィニフィカツィオーネ」をサンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラーの4つの品種で行います。 その結果は顕著に表れ、この土壌と最適な品種はシラーだという結論に至りました。そして、「ボスコ」「コルトーナ シラー」が誕生したのです。 テニメンティ ルイージ ダレッサンドロのこの成功は、1999年にイタリア初のシラー品種によるDOC、「コルトーナDOC」の誕生へとつながりました。

２０００年にはトゥアリータでパーカー100点ワイン「レディ ガッフィ」で近年脚光を浴びている醸造家、ステファノ キオッチョリ氏がエノロゴに就任します。フラッグシップの「イル ボスコ」は最高のイタリアンシラーとしてワイン評価ガイド『ジェームズサックリング』誌において2008年が95点を獲得しています。