自家消費用として極少量のみ生産していたマルベック主体の赤

イタリアを代表する銘醸ワイン「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」の産地で造るスーパータスカン「ロゴノーヴォ」。彼らが自家消費用として極少量のみ生産していた希少なマルベック主体の赤ワイン「ヴェルジェーナ マルベック」です。

ステンレスタンクにて発酵、バリック24ヶ月熟成(新樽なし）させています。柔らかく濃厚なマルベックの果実味が見事に表現され、中盤から現れる伸びの良い酸味と旨味がモンタルチーノという土壌のポテンシャルを感じさせます。キャッチーな味わいとエレガンスの絶妙なバランスがあります。

偉大な造り手「ルーチェ」による買収後も所有し続ける極小区画のマルベック

2015年にルーチェによって買収され、その歴史に終止符を打ったロゴノーヴォ。実は所有していた畑を全て売ったわけではなく、ワイナリーの目の前に広がっていた「ヴェルジェーナ」という、わずか0.65ヘクタールの区画だけは引き続き所有し続けています。

マルベックの本場アルゼンチンの著名ワイナリーのコンサルを手掛けた敏腕エノロゴが醸造

ロゴノーヴォでエノロゴを務めていたロベルト チプレッソは、イタリア最優秀醸造家の受賞者でありながら、アルゼンチンにおいて複数の著名ワイナリーのコンサルタントも手掛けた凄腕です。

ブルネッロの最高峰カステルジョコンドの広大な敷地内で発見された場所ロゴノーヴォ。オーナーのケラー夫妻が2003年に200haの敷地を購入、イタリア最高のエノロゴの一人ロベルト チプレッソを醸造責任者に招いてワイナリーを設立。詳細な地質調査を行い、ブドウ栽培に最適なパッリーナと言うわずか10ヘクタールあまりの畑を選び出しました。

標高300～350m、北はルーチェの畑、西側に開けたゆるやかな斜面には爽やかな風がよく通ります。排水性に優れた風化したガレストロや、保水性に富む粘土質の土壌など、それぞれに適した5種類の品種をブルネッロの規定に縛られることなく植樹。テロワールとクオリティ第一主義というケラー夫妻の思いがパッリーナと言う素晴らしい畑の個性を表現したワインを造り出しています。

自然環境に配慮したブドウ栽培では除草剤を使わず畑を耕すため土は非常に柔らかくなっています。日照効率を最大限考えたコルドーネ・スペロナートの仕立て、ブドウの樹1本に付き1kgまでしか実をつけさせない収量制限、低圧力でのプレス、上質なバリック使いなど、栽培・醸造面での緻密な計算を経て生み出されるワインは、果実の凝縮感が印象的な非常に端正なスタイル。まだ樹齢が若いながらも、ヴェロネッリが初ヴィンテージの2008年、そして続く2009年にスーパー・トレステッレという最高評価を与え、その後も常に高得点をとり続けています。