サグランティーノの地で高密植と厳しい収量制限を行う、この産地の代表的な生産者ペルティカイアのDOCスポレティーノ「スポレート」です。ブドウは稀少な土着品種であるトレッビアーノ スポレッティーノ種100%を使用。ステンレスタンクで発酵と熟成を行っています。バナナやマンゴーといった華やかなトロピカルフルーツの香り。豊かなボリューム感とクリアなミネラル、キレのある酸味との引き締まったバランスが楽しめます。年産僅か1200本程度のみ生産されているスポレティーノです。

晩熟型のトレッビアーノ品種「スポレッティーノ」

2011年に認定されたDOCスポレティーノはトレッビアーノ スポレッティーノ種で造られるワイン。この品種は10月末に収穫される晩熟型のトレッビアーノ品種で、硬質な酸味のあるミネラリーな味わいが特徴です。イタリアで広く栽培されているトレッビアーノ トスカーノやトレッビアーノ ロマニョーロとは異なる稀少な品種です。

樹齢12年のトレッビアーノ スポレッティーノ種100％を使用

ペルティカイア所有の畑は栽培面積は僅か3.0ヘクタールで、そこに植えられている平均樹齢12年のトレッビアーノ スポレッティーノ100％を使用。10月下旬にブドウを収穫。約15日間ステンレスタンク発酵して、6ヶ月のステンレスタンク熟成。瓶内熟成3ヶ月間を経て出荷しています。

しっかりとした果実味、キレのある酸味との素晴らしいバランス

鮮やかで輝きのある麦わらの色調で中程度の粘性が見て取れます。バナナやマンゴーといったトロピカルフルーツのような果実香が主体で、ミモザの花、セージやタイム、仄かな白コショウのニュアンスが綺麗に重なります。口に含むとしっかりとした果実味、キレのある酸味とのバランスが素晴らしく、厚みがありながらもクリアなミネラル感も持ちあわせています。

2000年に創業した「ペルティカイア」

ペルティカイアの当主グィード グアルディリは長らくコルペトローネやスカッチャディアヴォリといった生産者の元で葡萄栽培とワイン造りを行ってきました。2000年に積年の夢であった自らのワインをリリースするに当たり、元々スカッチャディアヴォリが所有していた畑を購入しました。カンティーナ名 PERTICAIA は『鋤』を示す古い言葉で、農業の総てがここから始まることからその名称としました。2.5ヘクタールのオリーヴ畑と15ヘクタールの葡萄畑からなり、その栽培の中心はもちろんサグランティーノ種で創業当初より高密生と厳しい収量制限を行い、一躍この地を代表する生産者に名乗りをあげました。

パワーとシルキーさを併せ持つサグランティーノ

畑はモンテファルコの東、カザーレ地区に葡萄畑を所有し、標高は320m～350m位に位置し、概ね石灰質を含む粘土質土壌で南から南西（一部南東）向きの斜面を有しています。現在もオーナーであるグイードが長年培ってきた経験を元に栽培の一切を取り仕切ってます。栽培品種は黒葡萄がサグランティーノ、サンジョヴェーゼ、コロリーノ、メルローを、白葡萄がトレッビアーノとグレケットを栽培しています。総てのブドウはヘクタールあたりの収穫を8000L（サグランティーノは6000L）まで絞り込み収穫を行っています。

醸造家として最初に仕事を依頼したのは長らくコルペトローネで仕事をしてきたロレンツォ ランディでしたが、現在はコンサルタントとして携わり、彼の推挙した醸造家であるエミリアーノ ファルシーニが担当しています。サグランティーノの個性である濃厚な色彩とパワーに満ち溢れた酒質をふまえながら今日的洗練を感じさせるシルキーさを合わせ持つワインに仕上げています。白のトレッビアーノ スポレティーノは10月末に収穫される晩熟型のトレッビアーノで、イタリア全土で広く栽培されているトスカーノとは大きく異なった酒質を持っている。またグレケットはウンブリアで多く栽培される品種で親しみやすい爽やかなワインを生み出している。赤のIGTはサンジョヴェーゼ主体でチャーミングな果実味を持つ。DOCモンテファルコ・ロッソとそのリゼルヴァはサンジョヴェーゼ主体で、サグランティーノを15％使用しバランスの取れた味わいを持つ。