究極のナチュラルワイン造りを目指すロ ゼルボーネがドルチェット100％で造るロゼ「チアレット」。SO2無添加で造る、果実の旨みをストレートに感じる風味豊かなロゼワインです。

ブドウは全て手摘みで収穫。選果の後、プレスし、果皮を取り除いて白ワインと同様に15度という低い温度でステンレスタンクでアルコール発酵。その後、マロラクティック発酵を行い、そのままステンレスタンクで澱と共に寝かせてからリリースされます。SO2は醸造時も瓶詰め時も一切添加しません。

フルーティーな口当たり、優しく親しみやすいドルチェットのロゼ

2021年2月に2020年ヴィンテージを試飲しました。オレンジがかった鮮やかなサーモンピンクの色合い。小梅やバルサミコを思わせる香りから、ベリー系果実やドライフラワーなど甘みも感じるアロマが広がっていきます。フルーティーな口当たりで、ほのかに感じるタンニンも心地よく、イチゴやサクランボの風味とともに独特の旨味が口の中に広がります。くせもなく、飲み口もスムーズ。優しく親しみやすいドルチェットのロゼワインです。

究極のナチュラルワインを目指すロゼルボーネ

ロ ゼルボーネは、リグーリアの州境に近い、ピエモンテの南東の端、小高い丘の上のロッカグリマルダ村で、わずか3ヘクタールの畑でワイン造りを行う小さな造り手。標高130～170mの斜面地、火山性土壌と砂質土壌の混成土壌という恵まれた環境に大きな可能性を感じたオーナーのファビオソマッティ氏が、有機栽培、SO2無添加のワイン造りを行っています。

リグーリアとの州境に近いピエモンテの南東端、小高い丘の上にある小さな村、ロッカ・グリマルダ。2003年、ファビオ・ソマッツィがこの村に30年程前からある古いぶどう畑とセラーのある建物を購入した時、「ロ・ゼルボーネ」の歴史は始まりました。

ファビオが手に入れた約3ヘクタールの畑は南東向きの標高130～170メートルの斜面に広がり、土壌は火山性土壌と砂質土壌の混成土壌という、ロッカ･グリマルダの中でも恵まれた環境にあり、ここに大きな可能性を感じた彼はブドウをすべて有機栽培にする決心をします。彼は2007年から畑の有機栽培への転換を開始し、3年の転換期間を経て2010年にイタリアの公的認証機関BIOSの有機認証を獲得しました。

有機認証取得後、ファビオはSO2無添加のワイン造りという、新たな取り組みを始めます。2010年以降、ゼルボーネ･ロッソなど一部のワインでは醸造から瓶詰めまでのいずれの段階でもSO2を一切添加していません。発酵時に若干のSO2が自然に生成されるため、含有量ゼロという訳には行きませんが、それでも1リットル当たりの含有量20ミリグラム余りと、非常に低い数値になっています。ファビオは近い将来、すべてのワインをSO2無添加にする予定です。

「ロ・ゼルボーネ」はイタリアでも無名の小さなワイナリーですが、ネットなどでそのワインの良さが広まり、今ではフランスやアメリカにも彼らのワインの熱狂的なファンを持ち、輸出も行なっている将来が楽しみな生産者です。