ヴァッレダオスタの数少ない自家生産自家元詰めの造り手ヴェヴェイがブラン ド モルジェ （プリエブラン）100％で造る瑞々しい白「ブラン ド モルジェー」の濾過ヴァージョン2019ヴィンテージです。

標高1000メートル級の急斜面に広がる畑

標高1000メートルを超えるヴァッレダオスタのモルジェー地区は急斜面に畑があり、開墾した際にでた石で石壁を造った段々畑が広がっています。高地にある為、出来るだけ地熱をブドウに感じさせるためと豪雪でもブドウがダメージをうけにくいように、背丈が非常に低い仕立てでブドウ栽培がなされています。

ル サッレ地区はモルジェー地区よりやや標高が900～1000メートルと低くなりますが、氷河が運んできた肥沃な土壌が形成されていて収量もモルジェー地区よりも多くなります。モルジェーとルサッレ地区の二つのブドウがブレンドされていますが、ブラン ド モルジェ自体のDOCは全体で僅か20ヘクタールにしかなりません。

モルジェで数少なくなった自家生産自家元詰めワイナリー

アルベールヴェヴェイは、モルジェでは数少なくなった自家生産自家元詰めのワイナリーで、全体の1割に達する約2ヘクタールの畑を所有し、年間6-7000本のワインを生産しています。畑では無施肥、ボルドー液以外の農薬は使用しません。醸造面では、基本的に培養酵母を使用せず、温度管理をせずに醗酵するなど、伝統的な栽培醸造をいまもなお続けています。

岩清水のような澄みきったピュアな果実感と伸びやかなミネラルの心地の良い清涼感

清々しい綺麗なミネラルを伴う白い花のかおりが印象的です。飲むと、岩清水のような澄みきったピュアな果実感、伸びやかなミネラルと酸が心地の良い清涼感が魅力的です。時間が経つ連れ、西洋梨やリンゴの果実感も顔を出しはじめ、香りと味わいの変化していく様も実に興味深いです。塩味の焼き鳥やヤマメの塩焼き等の料理、素材の持つミネラル感や繊細な旨みを楽しむ料理と好相性です。

『ワイン王国』93号「夏のイタリア白！涼感93本」に選出（2014ヴィンテージ）

『ワイン王国』93号の特集「夏はイタリア白！涼感93本」に掲載。イタリアワインに精通する9人のプロフェッショナルが選び抜いた白として高く評価されています！

俳優の辰巳琢郎氏とソムリエの内藤和雄氏が評価

俳優の辰巳琢郎氏は「日本の夏にぴったり。ヴァッレダオスタ州の標高が高い産地のワインで、酸が十分すぎる程乗っています。」と高く評価しています。ソムリエの内藤和雄氏は「高原の涼やかさを思わせる味わい。緑に囲まれた山小屋が描かれたワインラベルも、すがすがしい。小さな造り手ならではの上品な素朴さもいい。山やピクニックのお伴に。」と夏場に飲む白ワインとしての清々しさを評価しています。

1968年アルベールが始めたワイナリーは現在、息子のマリオとミルコによって営まれる。

彼らの１ha強の畑は、標高1000-1100ｍのところにある。伝統的な低い棚仕立て。畑のある標高が高く、フィロキセラの被害もなかったため、ブドウ樹はアメリカの台木を使わないフラン・ド・ピエで植えられている。年生産6000本。