ウンブリアの地で伝統と革新を融合させたアプローチでワイン造りを行う"スポルトレッティ"の「ヴァッレグローリア ロッソ」です。メルロー、カベルネソーヴィニョン、カベルネフランの3品種の見事なバランスによるボルドースタイルワイン。228Lのフレンチバリックで発酵と約12ヶ月熟成させています。ブラックベリーのコンポートにタバコ、スパイスなどの香り。絹のように細やかなタンニンと豊かで長い余韻が感じられる、濃厚な味わいながら、華やかかつエレガントなスタイルのワインです。

228Lフレンチバリックで発酵と約12ヶ月熟成

メイン品種となるメルローは、スポルトレッティが特にこだわって造っている品種です。平均樹齢約19-20年のメルロー70%、カベルネ ソーヴィニヨン20%、カベルネ フラン10%を使用。畑は標高約400mにある中程度の固さの砂質土壌。9月上旬にメルローから収穫を始め、中旬にカベルネソーヴィニョン、カベルネ フランを収穫。収穫されたブドウはすぐにワイナリーに運ばれ除梗。温度管理されたステンレスタンクで15日のマセラシオンを実施。228Ｌのフレンチバリックに移し発酵とマロラクティック発酵を行い、そのまま約12ヶ月熟成。ボトリング後に24ヶ月の瓶熟成を経て出荷しています。

濃厚かつ見事なバランスを誇るエレガントなワイン

ブラックベリーのコンポートにタバコ、スパイス、甘草とチョコレートを思わせる印象深い赤ワイン。濃厚な味わいながら、メルロー、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン3種のブドウの見事なバランスがあり、絹のように細やかなタンニンと豊かで長い余韻が感じられる、華やかかつエレガントなスタイルのワインです。

スポルトレッティはこの地に何代も続く農家でしたが、本格的にワインを生産するようになったのは1970年代からです。ウンブリア州ペルージャ郊外スペッロからアッシジにかけての丘陵地に僅か26ｈａの畑を所有する、家族経営のワイナリーです。

畑は標高400ｍという比較的高い場所にあり寒冷期に充分な雨を得る事が出来、夏は日照量が豊かですが、涼風のため、温度が上がり過ぎるという事はなく、理想的な栽培環境であると言えます。1998年よりリッカルド コタレッラがエノロゴとして参画し、高品質のブドウこそが重要という考えのもと、密植度を高め、収量を落とし、この地で育ってきた品種の個性がより表現できるクローンの選択など徹底したブドウ畑の研究と管理を行っており、近年スポルトレッティは劇的に進化を遂げています。

またスポルトレッティは時代に先駆けたグリーンエネルギープロジェクトを推し進めています。2007年よりワイナリーの屋根の上に太陽光を蓄積するパネルを作り化石燃料を使用せずに、太陽光から電気エネルギーに変換する設備を造りました。スポルトレッティは可能な限り環境への影響を考慮しています。伝統と革新、自然と技術の調和を目指すイタリアでも最も近代的なワイナリーのひとつである言えます。