シャルドネ主体に、ピノネーロを少量ブレンド

シャルドネ主体に、ピノネーロを少量ブレンドされたノンドザート（ノンドゼ：補糖無し）のフランチャコルタです。87.5％は最良のクリュのブドウを醸造、12.5％はリザーブワインを使用しています。一次発酵に44％オーク樽を使用し、ミルキーな風味が特徴です。

メインの仔牛、子羊料理で「赤ワインが飲めません」と言う方にお出ししたいですね

2017年7月に「ヴィーノ デッラ パーチェ」の内藤和雄ソムリエと試飲しました。「ラズベリー、グロセイユ、熟度を感じるミルキーな香りがあります。一次発酵の44％をオーク樽使用しています。ドサージュしていないので余韻が長い。例えば、メインディッシュの肉料理で乳のみ仔牛のロースト、子羊のローストに合わせた時、「赤ワインが飲めません」と言う方にお出ししたいですね。ミルキーな味わいの料理と合います。クリームパスタや白身魚のムニエルとも相性が良いです。またはサワークリームの上にキャビアを載せて。ドサージュしていないので、キャビアとの相性も良いです。

時間が経つとノンドゼのピュアな味わいにバターの風味の華やかさ

焼き鳥のささ身を少し半生程度に塩焼きしたものや、お寿司であればヒラメや鯛、温度が少し上がったら少し苦味が感じられるのでスズキが良いでしょう。同じ泡でも温度によって勧める料理を変えます。あとアジアン料理のカオマンガイ（蒸し鶏料理）鶏出汁のライスも良いでしょう。温度が上がるとクリーミーさとボリュームが勝ってくるので、野菜料理よりも肉や魚といったタンパク質メインの料理と合わせた方が良いですね。時間が経つとノンドゼのピュアな味わいにバターの風味の華やかさが出てきます。温度が上がってもシャンパーニュを飲んでいるかような品の良さがあり、ノンドゼらしい特徴が感じられますね。」と話してくれました。

なめらかさもありエレガントで飲み心地のよい味わい

フランチャコルタDOCG エリアでボルナート、ブレーシャ、チェッラティカ、エルブスコ、モンテロトンド、プロヴァリオ、プロヴェッゼ、コローニェ、パッシラーノ、アドロ近郊の丘陵にある15のクリュのブドウから造られます。87.5％は最良のクリュのブドウを醸造、12.5％はリザーブワインを使用しています。ブドウを選別し、上質なもの（全体の55%以下の量）をソフトプレス。一次発酵は56％ステンレスタンクと、44％オーク樽で行います。単一畑毎に別々に醸造しブレンド。最低24 ヶ月間の瓶内二次醗酵を経てリリースされます。フレッシュでフルーティであると同時になめらかさもあり、エレガントで飲み心地のよい味わいが特徴です。

「モンテ・ロッサ」は、フランチャコルタワイン協会の初代会長を務めたパオロ氏が経営するワイナリー。1972年の創業で、家族経営の小規模ワイナリーながら、その実力は高く、フランチャコルタのトップワイナリーのひとつとして評価されています。

フランチャコルタ地区の多くの造り手はスパークリング以外にもスティルワインを造るワイナリーも多いのですが、モンテロッサはD.O.C.G.フランチャコルタだけを生産。つまり、「スパークリングワインの生産」だけにワイナリーの力の全てを注いでいます。

ワイナリーのフラッグシップはなんと言ってもカボション フランチャコルタ ブリュット。出来のいい年だけに造られる、ヴィンテージ表示(ミッレジマート)のフランチャコルタ。実に40ヶ月以上の長期熟成を経て生まれます。タバコやスパイスを感じさせる香りは複雑でパワフル。ソフトできめ細かな泡立ちはまるでムースのよう。イタリアで最も権威のあるワイン評価誌『ガンベロロッソ2004版』で年間最優秀スプマンテの栄誉に輝き、その地位を不動のものにしました。