バルバレスコの偉大な造り手として国際的に高い評価を受ける生産者協同組合「プロドゥットーリ デル バルバレスコ」のクリュ バルバレスコ リゼルヴァ「ラバヤ」。ダークフルーツやタール、ミント、ローズマリーの豊かな香りがグラスから香ります。素晴らしい深みと力強い骨格、深い果実感が見事な調和で魅せていて、ラバヤの畑がバルバレスコの中でも、ワンランク上にあることを教えてくれます。今飲んでも十分に美味しいですが、寝かせることでますます魅力的なバルバレスコになるでしょう。

フルボディで力強くも絹のようにシルキーな継ぎ目の無い舌触りの「ラバヤ」

ラバヤの畑は標高240～300メートルの南西向きの日照量の多い畑で、石灰質に仄かな砂質が混じる水はけの良い土壌です。下流に流れるタナロ川の影響により、年間を通じて涼しい風が吹き抜け、カビや病気からブドウを守ることが出来る理想的な生育環境と言えます。

注意深く収穫されたブドウは約1ヶ月間のスキンコンタクトを行い、ゆっくりと丁寧にブドウのエキスを抽出します。マロラクティック醗酵後、オークの大樽で30ヶ月熟成後、9ヶ月瓶内熟成を経てリリースされます。

プロデュットーリデルバルバレスコの9つのクリュリゼルヴァ

クリュバルバレスコは9つあり、それぞれ偉大な年にのみ造られ、収穫年から5年の歳月を経てリリースされます。各々の畑の個性を最も純粋かつ、最高の形で味わえるよう、全て同じ醸造方法で造られます。

9つの単一畑のワインを、最も軽快な味わいのものから最も力強く骨格のしっかりしたものの順に並べると以下の通りです。

Barbaresco Riserva Pora （ポーラ）

Barbaresco Riserva Paje （パイエ）

Barbaresco Riserva Ovello （オヴェロ）

Barbaresco Riserva Rio Sordo （リオ ソルド）

Barbaresco Riserva Asili （アジリ）

Barbaresco Riserva Rabaja （ラバヤ）

Barbaresco Riserva Muncagota （ムンカゴタ）

Barbaresco Riserva Montefico （モンテフィコ）

Barbaresco Riserva Montestefano （モンテステファーノ）

ヴィンテージ情報

しっかりとしたストラクチャー、熟成ポテンシャルを秘める2019年

2019年は、3月中旬まで雨が多く、気温が低い時期が続きましたが、ブドウの生育は例年通りに進みました。多量の雨が冬の僅かな雨量を補い、土壌に十分な水分が蓄えられました。5月中は平均的にあたたかく変わりやすい天候が続き、過去数年間と比較して2週間ほど、生育の遅れが確認されました。6月は気温が高く、土壌の水分量も多かったため、ブドウの生育が急速に進みました。最も暑かった6月末～7月初旬以降は、穏やかな気温と降雨が交互に続きました。7月末にこの夏2回目の熱波が到来し、時折激しい嵐に見舞われたものの、ブドウへの被害はありませんでした。その後は、断続的に雨が降り、穏やかな気候でした。9月初旬に入ると、気候に大きな変化がみられました。気温がかなり低く、雨も降りましたが、ランゲ地方の他の地域で発生した雹は降りませんでした。以降は、昼夜の寒暖差が大きくなり、気温の上昇がみられました。全体的に良好な気候条件のもと、ネッビオーロの香気成分はゆっくりと適切な成熟度を迎え、10月8～18日に収穫を行いました。全体的に前年より低収量となりましたが、収穫したブドウは糖度が高く、良質なポリフェノールを備えていることから、しっかりとしたストラクチャーのある、素晴らしい熟成ポテンシャルを持ったワインになることが期待されます。

「ワイン最高峰の生産者協同組合」として、国際的に高い評価を受ける「プロデュットーリ デル バルバレスコ」。

協同組合による高品質なバルバレスコ

生産者協同組合である彼らのワインは、組合員である56人の栽培農家が造ったブドウから造られますが、収量制限からブドウを運ぶカゴの大きさに至るまで、その品質基準はとても厳しく、少しでも基準から外れると受け付けてもらえません。こういった厳しい取り決めのおかげもあり、彼らは協同組合でありながら高品質のワインを造りだすことができ、世界でも最も優れた協同組合の一つとされているのです。

国際的ワインガイド各誌で90点以上の高評価ワインが続出し、『ガンベロ　ロッソ』でも最高賞トレビッキエリを獲得するなどイタリア国内外において素晴らしい実力と人気を誇っています。

畑毎の素晴らしい個性を持つクリュ バルバレスコ

彼らのワインの中で特に高い評価を受けるのが、畑（クリュ）の名前をつけてリゼルヴァとしてリリースされる9つの「クリュ バルバレスコ」です。ミクロクリマ（微気候）と呼ばれる畑毎の特徴的な個性が表れるバルバレスコ最高と称される畑「ラバヤ」、「オヴェッロ」、「モンテステフィーノ」をはじめとした畑を所有していますが、リリースに関してその判定はとても厳しく、最近では1998、2002、03、06年は通常のバルバレスコにブレンドされ、クリュとしてはリリースしないほど。例年クリュ毎の生産量も15000本程にまで絞っていることも品質の高さを裏付けます。

伝統的なピエモンテの品種ネッビオーロから造られるワインは、スパイスとフルーツの凝縮された複雑な風味があり、偉大なワインを造る要素となるタンニン、酸、果汁エキスの独特なコンビネーションが表現されていて、すばらしい味わいに仕上がっています。

国際的にも非常に評価が高く、リリースされる度にクリュバルバレスコは世界中のレストランやソムリエから引き合いがあり、その人気と実力は一般的な農業協同組合のレベルを遥かに超え、一流カンティーナ同等もしくはそれ以上の素晴らしいバルバレスコを産みだしています。