ヴァルポリチェッラ随一の造り手との呼び声も高い"モンテ デイ ラーニ"の「ヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ リパッソ」です。ビオロジックで育てたコルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラを細心の注意を払って選別。11月に圧搾を行なって、アマローネのヴィナッチャ（ブドウの搾りかす）の上にかけてリパッソ（再発酵）。トノー樽でリパッソと熟成を行っています。ドライフルーツ、バラ、スモークの香り。驚くほど奥深い複雑味のヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ リパッソです！

アマローネの搾りかすの上に、モストをかけてトノー樽で再発酵

ブドウはビオロジックで育てられたコルヴィーナ55%、ロンディネッラ40%、モリナーラ5%を使用。畑は標高220-430m、南東向きにある粘土石灰質の土壌。細心の注意を払って選別を行なったブドウを11月に圧搾。アマローネのヴィナッチャ（ワインを造ったブドウの搾りかす）の上にかけて500lのトノー樽でリパッソ（再発酵）します。その後トノー樽で2-3年間熟成。ボトリング後に1年の瓶内熟成を経て出荷。収穫から数えて4-5年後にリリースされています。

驚くほど奥深い複雑味がゆっくりとグラスから溢れてきます

ドライフルーツ、バラ、スモークの香り、タールや甘草のニュアンスも。非常にタイトでシルキーな質感。すぐに楽しめますし、もちろん熟成も可能です。すぐに楽しまれる場合は、抜栓して4時間ほど置いて下さい。驚くほど奥深い複雑味がゆっくりとグラスから溢れてきます。時間をかける事によってこのワインの本領が発揮されます。ペアリングは肉のソースを使ったようなプリモ ピアットや、ローストした肉、ジビエ、熟成させたチーズなどと良く合います。

モンテ デイ ラーニの創業は1900年と古く、1997年に現当主のゼーノが継承しました。ゼーノは「ブドウの周囲にある環境の多様性が、ワインに複雑性を与える」という信条の持ち主で、所有する８haのうちブドウ畑はわずか2ha。残りの土地には洋梨､サクランボ、穀物、オリーヴなどを、ブドウ同様にビオロジックで栽培し、耕作も馬で行います。さらに、馬での耕作やポリカルチャーについて農業セミナーで積極的に講演を行ったり、環境多様性のための調査活動に積極的に協力するなど、地域貢献にも情熱を傾けます。

ブドウ畑で行なっている細かい気配りは、カンティーナで行なわれる作業、例えばしなやかなピジャージュや丁寧な圧搾、有益な樽の使用などにも共通します。機械式のポンプは使わず、タバコの葉を栽培し、煎じて虫よけに使ったり、自転車を改造して手押しの耕作機を造ったりと独創的な手法は、彼のワインの魅力に体現されています。ゼーノの意志的な頭脳の働きと明快な行動原理が、彼のワイン造りであるといっても過言ではありません。