ガルガネガとトレッビアーノディソアーヴェの優美な融合

近年目覚ましい成長を続けるバレストリヴァルダのソアーヴェクラシコ「ルナロンガ」。ガルガネガとトレッビアーノ ディ ソアーヴェのそれぞれの品種の個性を最大限に表現した絶妙のハーモニーを醸し出す味わいが楽しめます。

ルナロンガは単一畑の名前で、バレストリヴァルダが所有する「センジャルタ」にあります。センジャルタは火山岩土壌で非常に硬く、リッチなミネラルが特徴。そのテロワールの特徴をガルガネガで表現したのがクリュソアーヴェクラシコ「センジャルタ」。そして、土着品種トレッビアーノ ディ ソアーヴェの個性を生かし、テロワールとガルガネガの個性と融合させて、見事なハーモニーを表現したのがこの「ルナロンガ」です。

ガルガネガとトレッビアーノ ディ ソアーヴェが造るハーモニー

ルナロンガとは、ルナ（月）とロンガ（“長い”を意味するイタリア語のルンゴのヴェネト方言）をひとつにした複合語です。祖父の世代の農民たちが月の満ち欠けの周期をワイン造りに取り入れていたことへのオマージュで名づけています。月の満ち欠けをたどりながらワインを楽しみ、その上品さやバランスを感じてもらいたいという想いが込められています。

ステンレスタンクで発酵後、20ｈｌの旧樽で澱とともに8ヶ月間寝かせます。ネクタリン、アプリコット、タイム、ニワトコの花などの香り。飲むと長期熟成による豊かで魅力的な味わいに包まれ、ガルガネガ特有のアーモンドを思わせる繊細な苦みと共に閉じていきます。

伝統的畑を所有する家族経営のワイナリー

バレストリ ヴァルダは、スプマンテ造りのエノロゴとして知られるグイド　リッツォット氏が1994年に設立した家族経営のワイナリーです。伝統的ソアーヴェクラシコ地区のクリュ「センジャルタ」を中心に20haの畑を所有、本来のソアーヴェの味を追求した、ミネラル豊富で上品でエレガントなワインを造っています。

火山性土壌から産まれるフィネスとエレガンスあるソアーヴェ

バレストリ ヴァルダのソアーヴェ クラシコは「力強さではなく、フィネスとエレガンスのあるソアーヴェ」。それはソアーヴェ クラシコ本来のミネラル豊富な火山岩土壌に育つガルガネガの特徴を最大限に表現することにつながります。バレストリヴァルダは、畑（土壌タイプ）と醸造方法の異なる3つのソアーヴェクラシコを造っています。最も重要なクリュが「センジャルタ」。その名前の由来は黒色の岩（sasso nero)。その土壌は火山岩土壌（玄武岩土壌）で非常に硬く、そこにガルガネガとトレッビアーノ　ディ　ソアーヴェが植樹されています。樹齢は古いものでは70年を超え、若いものでも18年以上です。

評価誌も注目する期待の新星バレストリ ヴァルダ

ソアーヴェ クラシコのテロワールを表現する造り手として徐々に評価を高め、『エスプレッソ2013』では“近年目覚ましく品質の向上がみられる造り手”として紹介。経験豊富なグイド氏とその娘ラウラ、醸造学校を終えたばかりの息子ルカが加わり、これからさらに実力を伸ばしていく注目の造り手です。

生物多様性を重視した畑とワイン造りへ

グイド氏から娘・息子世代へと引き継がれていく中、バレストリヴァルダはワインの品質を向上させていくとともに、生物多様性を重視した栽培へ、より自然環境に配慮したワイン造りに向かっています。創業者のグイド氏はあえて全てをブドウ畑とせず、森を残し、ブドウ以外の植物も育つようにしてきたことで、バレストリヴァルダの畑はクラシコ地区の中でも珍しく小さな森に囲まれた自然が保たれた場所。化学的なものを一切排除し、有機栽培を行っています。さらにはセンジャルタの畑で養蜂もスタート。生物多様性のシンボルともいえるミツバチが育つ、様々な花々と共存しています。