『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリの受賞回数が通算10回以上のトッレヴェントが造る「ボーロネーロ」の2019ヴィンテージが『ガンベロロッソ2021』で最高賞トレビッキエリを獲得しました！1000円台という価格での最高賞で圧巻のコストパフォーマンスを見せています！

世界遺産の城「カステル デル モンテ」の麓

世界遺産「カステル デル モンテ」の麓、標高350～400ｍに広がる畑のウーヴァディトロイアとアリアニコをブレンドして造られます。10月の中旬に収穫、発酵後、ステンレスタンクで8か月間熟成させています。

ルビーレッドの明るい色調で、香りはブラックベリーやカシス、スミレの花を思わせる若々しく溌剌とした印象にスパイシーなニュアンスが感じられます。飲むと果実感に溢れ、しっかりとしたタンニンも感じる存在感のあるフルボディの味わいですが、全体に通じて綺麗な酸味と秀逸なバランスの良さがあり、調和した滑らかな飲み心地を実現しています。

数あるイタリアワインの中でも低価格帯でありながら品質の高さを感じさせ、優れたコストパフォーマンスを持つワインです。南イタリアの郷土料理との相性は言うまでもなく抜群で、お肉料理や、スパイシーなチーズ等とあわせてぜひお楽しみください。

ワインガイド評価

『リアルワインガイド』点（2019ヴィンテージ）

にしても今回の旨安はイタリアが多い。何かあったのか？それはさておき、きれいでバランスの取れた赤と黒の中間の果実香と少しの大地香が心地よく立ち昇る。近年のお手頃価格帯ワインは（もちろん優秀なものに限るけど）こう言ったきれいな香りがとても増えた。口に含むとベリー風味が甘くキュートで、そこに適切な酸が絡んでとても美味しい。ハッタリ系のそれではなく、味の乗りの良い愛らしくてキチンとしたもの。ジューシーだし、滑らかだし、言うことなし！（2023年10月）

「トッレヴェント」は1989年に創立され、現オーナーであるフランチェスコ・リアントニオ氏が、トッレヴェントとよばれる場所にあった修道院後を改装し、ワイナリーとして活動をはじめました。プーリア州コラートとアンドリアまたがる、「カステル・デル・モンテD.O.C.」畑指定地区の中心に位置します。ワイナリーの記録によると現在の畑は1700年代には既に存在していたとあります。

現在のオーナーであるフランチェスコ・リアントニオ氏の祖父がアメリカへ一旗揚げるべく1913年6月11日に出稼ぎに旅立ちました。ニューヨークの路上で重労働をこなし、氷売りから始めますが彼の持って生まれた実業家魂が開花しその後、氷製造会社の経営者の一人となります。そして10年後、生まれ故郷であるプーリアへの熱い想い、望郷の念にかられ帰国してワインとオリーブオイルの製造販売を始めます。その後、1948年兄弟と共に57haのブドウ畑からリアントニオ一族のワイン造りが始まります。

近年の大規模な改築で、情熱と専門的技術に加え品種の厳密な選果などにより、ますます洗練されたワインを造りだすようになりました。特にフラッグシップのヴィーニャペダーレはワインガイドで最高賞を連続受賞するなどプーリアを代表する赤ワインとして知られています。2017年度のガンベロ・ロッソ（Vini d'Italia)にて10回目となる最高評価、トレ・ビッキエ―リを獲得し、プーリア州では5社目となる偉大なスターワイナリーに仲間入りしました。