ナポリより約40kmほど南東に下った世界遺産アマルフィ一帯のワイン産地、DOCコスタ ダマルフィの中で最も素晴らしい造り手とされているマリーザ クオモ。ブドウ畑は海に向かって垂直に切り立つ岩の壁にあり、数の少ない土着品種を大事に栽培し、素晴らしくエレガントなワインを造っています。フラッグシップ「フィオルデューヴァ」はイタリアソムリエ協会の年間最優秀白ワインやトレビッキエリを何度も受賞するなど、輝かしい受賞歴を誇る南イタリアを代表する白のひとつです。前2021年は『ビベンダ2023』の年間最優秀白ワイン“オスカー デル ヴィーノ”の栄誉に輝きました！

アマルフィの3種類の土着品種をブレンド

「フィオルデューヴァ」はリッポリ40%　フェニーレ30%　ジネストラ30%とアマルフィの3種類の土着品種をブレンドしています。リッポリ種は小ぶりで糖度、酸共に豊富で、収量を抑えることで非常に素晴らしいバランスを示します。フェニーレ種は熟すとアンズやハチミツ、トロピカルフルーツのアロマが特徴的なワインになります。ジネストラ種は果皮は厚めで貴腐菌への耐性もあり遅摘みにも適していて花や、リースリングを思わせるような柑橘系フルーツの香りが特徴です。

発酵に使ったバリックにて約12ヵ月熟成

夏に豊富な日照量を浴びながらも、夜の海風が畑を冷却する事により豊かな酸とアロマに恵まれた白ワインに仕上がります。それぞれのブドウを10月末に収獲。除梗後、フリーランジュースのみを冷却して落ち着かせ12℃に温度を管理しながら新バリックにて約3ヶ月の長い発酵。発酵に使ったバリックにて約12ヵ月熟成しています。

「イタリアを代表する白ワイン」の一つと言える非常に高い完成度

「フィオルデューヴァ」はそれぞれのヴィンテージの特徴を反映した熱量と熟度を備え、品種由来の複雑性と純度の高い美しいスタイルも見事に表現しています。濃い金色の外観。熟れたマンゴーやアプリコットのニュアンスにミモザの花やハーブや中国茶のニュアンス。口に含むと、香りのボリューム感相応の果実味がありながらも酸味がバランス良く感じられエレガントで繊細です。「イタリアを代表する白ワイン」の一つと言える非常に高い完成度です。

●リッポリ種

主に海沿いのエリアで栽培されアマルフィでも良く見かける品種です。果房は小ぶりで糖度、酸共に豊富であり、収量を抑えることにより非常に素晴らしいバランスを示します。アンズやハチミツの芳香を持ち、発酵を行う事によりリースリングの様な香りにも変化します。

●フェニーレ種

アマルフィ近郊の土着品種。生育サイクルが早く一般的なトレッビアーノのクローンと比較しても2～3週間ほど早く進みます。綺麗に熟すとアンズやハチミツ、トロピカルフルーツのアロマが特徴的なワインとなります。

●ジネストラ種

同じくアマルフィ近郊の土着品種。フェニーレ同様に生育サイクルは早めですが、果皮は厚めであり貴腐菌への耐性もあり遅摘みにも適しております。花や、リースリングの様なフェノール香が特徴です。

イタリア最高峰の白ワインを産み出すマリーザクオモ

ナポリより約40kmほど南東に下った海洋都市アマルフィ一帯のワイン産地D.O.Cコスタ・ダマルフィの中で最も素晴らしいとされているマリーザ・クオモ。その品質は『ガンベロロッソ』で最高賞トレビッキエリを何度も獲得、伊ソムリエ協会年間最優秀ワインに選出される等、イタリア最高峰評価の白ワインを産み出しています。醸造コンサルタントには南イタリア・ワインの神様とも呼ばれるルイジ・モイオを採用し、高品質なワインを生み出しています。

面積の半分以上が崖という過酷な環境

フローレ村は「天国」と呼ばれる景観とは対照的に面積の半分以上が崖という過酷な環境で、平らな場所がないだけでなく、農耕機械等の機会が一切入れないため全ての作業が手作業となり、滑落の危険等と隣り合わせになりながら、海抜200～550mの高低差のある畑で過酷な作業を行っています。

厳しい環境が産み出す高品質な味わい

しかし、この厳しい環境だからこそ得られる栽培環境が高品質なブドウを生み出します。豊富な日照量に加え、海からの照り返しがブドウの完熟を助け、さらに夜は海から吹き上げる冷たい風が畑を冷やし豊かなアロマを保ちます。畑の作業は他の地域と比べて非常に厳しいものですが、畑から見渡す「世界一の海と夕日」は最高とのこと。熱いワインへの情熱が、ここでしか造ることのできない芸術品を生み出しています。