ヴァルポリチェッラ地区の中心カステルロット地区そばにある自然派アマローネの造り手"モンテ ダッローラ"のDOCヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレ「カンポレンツォ」です。カンポレンツォ畑で有機栽培されたコルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラをブレンド。天然酵母による自然発酵後にオーク樽で18ヶ月熟成しています。カンポレンツォ畑のテロワールを忠実に表現した、エレガントで熟した果実を感じるヴァルポリチェッラ クラシコ スペリオーレです。

有機農法で採用される銅剤及び硫黄剤のみ使用

畑の中では科学的に合成された肥料や除草剤を使用せず、有機農法で採用される銅剤及び硫黄剤のみ使用。仕事は全て手作業にて実施。夏には最も日照条件の良い最良の房のみを残す徹底したグリーンハーヴェストを行い、醸造は天然酵母を用いて、ごく少量のSO2を使用。ワイン熟成のためのセラーは、一流のレチョート、アマローネなどを落ち着かせるのに完璧な湿度と温度を保つため、凝灰岩を掘って造られています。

天然酵母による自然発酵後にオーク樽で18ヶ月熟成

カンポレンツォ畑はこのワイン専用のクリュです。2010年に友人のロレンツォから買い取った畑（カンポ）のため、『ロレンツォの畑（Campo di Lorenzo）』を略して、カンポレンツォと命名されました。標高70-100ｍのサン ピエトロ イン カリアーノの丘にある、粘土層（表層）と砂利を多く含んだ泥灰岩の土壌。ブドウの樹はぺルゴラ方式で仕立てられています。ブドウはビオディナミの手法で栽培された樹齢50年のコルヴィーナ50%、コルヴィノーネ30%、ロンディネッラ20％を使用。9月下旬-10月上旬に手摘みで収獲したブドウは、低温マセレーションと10-15日間の天然酵母による自然発酵を実施。25HLのオーク樽で18ヶ月熟成。ボトリング後に12ヶ月の瓶熟成を経て出荷しています。SO2の添加は85mg/lのみです。

カンポレンツォ畑のテロワールを忠実に表現したエレガントな味わい

ルビーレッドの色調。チェリーやブラックチェリー、ミント、穏やかなスパイスと時間の経過とともに伴う新鮮さを感じます。口に含むと、フレッシュさと風味を保ちながら、嗅覚的な感覚を再確認させる、素晴らしく飲みやすい味わいです。パワーよりもフィネス、筋肉質よりもエレガンス。ヴァルポリチェッラのエリアにある、カンポレンツォ畑の太陽と空気のエネルギー、テロワールとブドウを忠実に表現しています。

モンテ ダッローラは、ヴェントリーニ夫妻が“野生的環境”に惚れ込み、1995年に畑を購入しスタートしたワイナリー。ヴァルポリチェッラ・ゾーンの歴史的な中心地に位置しており、郊外の歴史あるカステルロットの丘から降りてくる道の脇にあります。アレッサンドラはビオディナミにも造詣が深い「考える人」で、夫のカルロは妥協のない実践家です。

ブドウ畑はヴァルポリチェッラの歴史的ゾーンにありながら約20年も耕作放棄され、ほぼ藪に近い状態でした。標高250m前後に広がる5haの畑の大半は1950年植樹の古木がまだ多く残っています。また「さくらんぼ畑と入り組むように広がるブドウ畑が、アマローネにさくらんぼの香りをもたらす」と、当主カルロ・ヴェントリーニ。畑の土も長年の手入れの行き届いた栽培で、歩くとしなやか。セラーでは2016年以降、発酵槽を少しずつ、ステンレスタンクからセメントタンクへと移行したことで、アタックの柔らかさが向上し、ふくよかさもより前面に出てきています。アマローネとリパッソ用の発酵槽は木製で、熟成も大樽でリパッソは1年以上。アマローネでは4年以上熟成させ、更に1年の瓶熟成後にリリースしています。

畑の中では、科学的な合成物や除草剤を用いません。土壌の耕作のためにおこなう農作業としては、ブドウの樹列の間に草を生やさせることと、樹列そのものに働きかける軽めの作業が挙げられます。ブドウ畑における植物の衛生状態の劣化を招かないために、湿度を測る雨量計や、昆虫の動きを監視するための罠やフェロモンを用いて、定期的に管理しています。